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【人生の羅針盤】いきいき働く人のためのガイド
福田莉那さん(群馬県在住)
*本記事は投稿の許可を取っております。
両親は公務員、自分も将来は公務員になるのだろう。漠然とそう考えながら、15歳の私は地元の群馬の進学校に進みました。同級生たちが入学当初から、「東京大学に進学したい」「アナウンサーになりたい」「CAに…」「看護師に…」。と、各々の人生の目標を掲げる中で『自分が人生をかけてやりたいことは何なのだろう』と考えるようになり、両親の反対を押し切り製菓専門学校に進むことを決めました。
『大学の学費も専門学校の学費も両方出すから、大学に行ってから考えてほしい…』
放任主義の母が私の決断に対して発言をしたのは、それが最初で最後でした。今でも鮮明に覚えています。
高松先生に出会い、
進学する製菓専門学校を決めました。
その後はいろいろなご縁があり、兵庫県三田市のパティシエ エス コヤマに入社し、6年間お世話になったのち、堂島ロールで有名な株式会社モンシェールに入社。2025年3月からは、バリューイノベーション株式会社に入社し、マレーシアの地で日式パティスリーの立ち上げに携わらせていただくことになっています。
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群馬で生まれ、群馬で仕事につき、歳を重ねていくことを考えていた私の人生は、群馬、埼玉、関西、東南アジア…。と、どんどん行動の範囲を広げていきました。
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日本で培った技術や経験を活かす予定です
マレーシア勤務の求人に応募をする時、私はあまり迷いませんでした。
私の後ろには、常に自分を正しく応援してくださる方々がいたからです。間違った時に叱ってくださる方、何が合っても味方をしてくださる方、自分らしく進みなさいと背中を押してくださる方…。たくさんの温かい方々が自分の後ろにはいてくださる。だから、進む勇気を持てました。
「できないことはやらない」「気が進まないことはやらない」。自分のやりたいことをいつでも選んで進めるほど、私にとって[社会人として生きること]は単純ではありません。
『誰かが100%の善意で行ったことが、より多くの人にとって悪になってしまうこともある』
社会人になってからの8年間で、私が気づき躓いている壁です。そしておそらく、現実にこれに対する絶対的な答えはありません。
そんな私の羅針盤は、「自分が信じた正義を貫く」です。そして私の正義の指針は「みんなのために自分ができることをする」です。
時に、間違えてしまうこともあります。自分の全力の善意や誠意が他人を傷つけてしまったり、全く理解してもらえないことも沢山あります。
けれどそう言った時には必ず、自分の間違いや自分に足りていないものは何なのか。に向き合うようにしています。私を応援してくださるたくさんの方々の期待に応えたいと言う気持ちと、その方々を絶対に裏切るような自分になりたくないという強い想いで、私はこれからも自分自身を成長させていきます。