【海外の街を歩く】ボストンを歩く(その1)
アメリカのボストンには、2015年5月と2019年9月の2度旅行しているが、その中でも印象に残ったのは、アメリカのテレビドラマロケ地の散策とボストン美術館だった。
アリー・マクビール
ボストンの街中を歩きたいと思ったきっかけは、アメリカのテレビドラマ「アリー・マグビール(Ally McBeal)」にある。
日本ではNHKで放送されたりしたが、その際の番組タイトルは、「アリー my Love」だった。
5シーズン112話放送された。
ボストンの法律事務所ケイジ&フィッシュに勤める若手弁護士の奮戦を描いたコメディドラマ。
法廷ものドラマではあるが、主要登場人物の恋愛関係や個人生活に焦点があてられたドラマだった。
法的な場面では登場人物の人生との対比があったりした。
時々垣間見せるアリーの妄想も面白かった。
アリー・マグビールを最初に観たのは、おそらく99年頃にNHKの深夜時間帯だったと思う。
夢中になりレンタルビデオで全シリーズを借りて観た。
朝の事務所でコーヒーショップのトールサイズの飲物やスコーンを摂るアメリカのライフスタイル?を知り、ちょっと憧れたりした。
ボストンに行って最初に歩いてみたのは、州会議事堂の近くにあるアリーが勤めていた法律事務所ケイジ&フィッシュが入居していたことになっていたビルの通りだったり、近くの裁判所だったりした。
あたりはボストンの行政の中心地で、テレビで見た建物や通りを見て、ドラマの世界に浸った。
アリーが住んでいた設定のビーコンヒルも歩いてみた。
ところで、ボストンのビーコンヒルは、かつて丘の頂上で航海上の目印としてかがり火が焚かれていたことに由来している。
ビーコンヒルは、ジョージア様式の家並みが連なる富裕層の住宅地だそうだ。
地区の面積は約2.6 km²ある。
歩いてみたら、確かに閑静な住宅街だった。
ボストン美術館
ボストン美術館は、2度の旅行の都度観に行った。
ボストン美術館のコレクションには、ルノアール、ゴッホ、モネなどの西洋画やエジプトアート、仏像や甲冑などの日本アートがあるが、葛飾北斎の浮世絵を多数所有していることでも有名だ。
2回目の訪問時は北斎の特別展が開催されていたので、北斎の絵をまとめて鑑賞できた。
なぜ、ボストンでと思いながら・・・。
ところでボストン美術館で忘れられない記憶は、2015年に訪問した際に観た東日本震災の津波の映像だった。
確か、現代アートの展示室に置かれていたかと思うのだが、人だかりが出来ていたので、なんだろうと思って近寄ってみた。
流れていた映像は、津波で家々が流されていくもので、日本でも何度も見た光景の映像だった。
かなりショッキングな映像だったので、観ている人達も無言で映像に観入っていた。
2019年に訪問した際には展示されてなかったので、一時的な展示だったのだろうが、映像が持つ力の強さをすごく感じた展示だった。