4割の学生は「やりたいことがない」
この度は、こちらのnoteに訪問頂きありがとうございます。
このnoteに来られる人は、もしかすると何か人生のターニングポイントを迎えているのかもしれせん。
人間関係がうまくいかない、就活、怪我や事故、身内の不幸事。
日々過ごしていると、自分自身と向き合うタイミングが訪れます。
このnoteは僕の個人的な独り言なので、ご理解いただき何かのきっかけにしていただければ幸いです。
本題に行く前に個人的な話をすると、1ヶ月ほど前に25歳の誕生日を迎え、いい歳になったなと感じています。
ただ、人生100年時代で考えると1/4、90分のサッカーだと前半22分、まだまだこれからだなとも思います。
あと数年したら、学生の気持ちもわからなくなるだろうなと思っているので、残せるものは残そう。そんな気持ちです。
おそらく、来年の俺の関心事は変わると思うので、ぜひ最後まで読んでもらえると。
サッカーを辞めて2年半、思っていた以上に楽しい。
大学を卒業して2年半です。
5歳から始めたサッカーから離れてみて、最近いろいろと感じるものがあります。関わる人間、日常のルーティン、趣味嗜好、あらゆるものが変わりつつあります。
変わらないこととすれば、生活リズムはそこまで変わっていません。
12時までには寝て7時半には起きる、ご飯も決まった時間に三食食べるし、お酒も週1日ペースくらい。
寝る前のストレッチを毎日することはなくなりましたが、パソコン作業が多いので、マットを敷いて上半身のストレッチは定期的します。
さて、このnoteを読んでいる方は、体育会学生かスポーツをやってきた社会人の方々が多いのかなと思っています。
当然、この文章は個人的な見解であり、何も正解を出すものではありません。
それでも、今やっていることに疑問を持っている社会人や競技を引退した先の将来が不透明な体育会学生には、何か響くものがあるかと思いますので、数分お付き合いもらえるとありがたいです。
実際に将来やりたいことがない大学生は約4割と、マイナビのサイトに調査結果が出ています。
こんな方にオススメ。
今の自分の現状に満足している、引退後の人生に全く不安がないのであれば、この先は読まなくて良いと思います。笑
さて、本題へ書き進めます。
⒈知らない領域に可能性がある。
学生時代の15年ほど、とにかく脚でボールを上手く扱えることと、長方形のピッチを90分走り切れる体力と精神力を鍛えてきました。
小学生の頃から、友達とゲームするより練習、中学生になっても1時間半かけて大阪に通う生活。
高校は寮生活で、大学も4年間体育会に所属。毎日練習と授業と組織に向き合う日々でした。
そんな感じだと、当然やれないこともたくさんありました。
家族とお盆を過ごすなんてないし、旅行も小学生までで記憶が止まっています。
高校受験、大学入試の経験もない。サッカー以外の競技に触れることや、音楽やアートの世界にも興味はあったが、なかなか時間を割くこともできない。
関わる人間もほぼサッカーをやっている同年代。
22歳までそんな偏った人生でした。
そして、競技を引退して今思うことは、サッカーというスポーツの新たな楽しみ方を地域クラブのGMを通じて学ぶことができたし、スポーツが持つ新たな価値にも気づくことができました。
また、関わる人たちでいうと、旅が好きで世界一周をしている人、音楽フェスを作っている人、SNSクリエイター、エンジニアの方。
仕事柄、フリーランスや起業家の方々と関わることが多いですが、これまで関わることがなかった方や知らない世界を教えてくださる人たちとの出会いには刺激しかありません。
これはプレーヤーという立場、サッカーという競技を手放してみたからこその刺激のように感じています。
そして、まだまだ人生の可能性は広がっているなと日々実感しています。
しかし、人間何かを手放すということは難しいものです。
⒉人は失うことを圧倒的に嫌う
これは多くの人に該当することだと思いますが、人は「絶対に損をしたくない」とする心理的感情を持つ生き物です。
ではここで頭を使ってみてください。
「次の選択肢のうち絶対にどちらかを選んでください。」と言われたとします。拒否権は無いです。
さぁ、あなたはどちらを選びますか?
あなたはどちらを選択しましたか?
この(A)と(B)では、圧倒的に(A)を選択肢するはずです。なぜなら、(A)であれば損をする事はないわけなので。
では、次はどうですか?
では、あなたはどちらを選択しましたか?
ほとんどの方が、(D)を選択したと思います。
この質問で面白いところは、どちらの選択も平均一万円の利得と損失を選ぶ質問ですが、「得る」と「失う」では感覚がバグってしまうのです。
我々人間は、「得る」行為にはリスクは取らないのに、「失う」行為には平気でリスクがとれるわけです。
では、ここで何を伝えたいのか?
”サッカーをやることで失っている機会が必ずある。”という認識を持つこと。
ここで思い出して欲しいことは、先ほどの「損をしたくない感情」です。我々は「得る」欲求よりも「失う」欲求を強く嫌う生き物です。
だからこそ、よくArxcsのメンバーには話しますが、サッカーや競技を打ち込んでいる頃は、辞めることなんて全く想像できないし、「辞める=失う」のような感覚が感情的に強いと思います。
だから、競技から離れることができずに、目的もなく卒業まで部活動に所属しているだけのメンバーが増えてしまうのです。
しかし、4年間部活に所属したことによって、企業での長期インターンを通じてビジネスの現場に触れることはできないし、留学に行くことも現実的に厳しいし、ましてや起業に挑戦することもほぼできないです。
逆の視点にも一度立ってみて、部活に所属していることで、失っている機会があまりにも多すぎることも理解しておきましょう。
就職活動はやってくる。22歳で引退を迎え、ビジネスの世界で戦うことになる。
多くの体育会学生がプロになる気がない人がほとんどです。しかし、4年間の多くの時間と労力、そしてお金を部活に注げることになります。
体育会学生は、大きな矛盾を抱えて生きているのです。
⒊聞き飽きた。
大学を卒業してから、地域クラブのGMになり、2年目には起業して、誰の背中も追わない、自分にしかないキャリアを歩んでいるわけですが、当時から多くの学生の人生相談を受けてきました。
そもそも、僕が運営している学生の有料プラットフォーム『Arxcs』も、そんな相談の延長のようなものです。
それらの活動を通じて、質問される「2大質問」があります。
もう正直「知るかよ。」って感じではあるのですが、いろいろ僕視点の意見を伝えるようにしています。
確かに、そう言いたい気持ちは分かります。
そして、そういった悩みがリアルな感情だとも理解はしているので、もう少し学生には、視座を高めれるようになって欲しいのが本音です。
もし、このnoteを読んでいるあなたが、先ほどの2大質問をしているのであれば、早い話こちらのイベントにぜひ参加してみてください。
オンラインでも参加可能ですが、関東にいる学生は是非会場に参加してください。(登壇者とリアルで交流できるので。)
どうしても日程や年齢的に参加が難しい方は、最低限ここから先を読み進めてもらえるといいかなと。
⒋ただの痛み止め。
体育会学生の特徴は、目の前に本気でやりたいこと、もしくは楽しいことがあります。
さらに、毎日親のお金や奨学金を使って生活し、大きなキャンパスで勉強ができ、競技に打ち込むことができます。
本当に当たり前な状況ではないし、すごく恵まれた状況です。
続くなら、いつまでも続けたい環境かもしれませんね。
しかし、そんな彼らにとっても、いずれ卒業が訪れることは理解できていますし、いつまでも競技を続けることが不可能なことも理解できています。
そして、3回生になり、次第にサッカーを失った未来をたまに考えるようになります。ただ、考えても競技をやめた日常は想像できないし、ワクワクもできません。
そうなると、寝たらまた練習や日常に戻ってしまい、不安を誤魔化すことができてしまうのです。
そんな多くの学生は、今抱えている不安をとりあえず就活を通じて、「内定」という精神安定剤を得て、短期的に安心したいという感情が働きます。
俺からすれば、短期的には効果があると思いますが、そのようなマインドでのキャリア選択は、1年後には効果は全く効かないだろうなと思うます。
まるで、骨折しているのに痛み止めを打つような感覚です。
⒌やりたいことなんて探さなくていい。
多くの学生は、競技を引退するからこそ、同じようにもしくはそれ以上に熱中を注ぐことができる何かを探し出し、見つけたいものです。
だけど、俺からすれば社会にも出ていない、自ら誰かに価値を与える活動をしたことがないのに、「やりたいことなんてどうやって見つけるんですか?」となるわけです。
大切なマインドは、”なにがやりたいのか?”ではなく、”自分はどうありたいのか?”です。
今やりたいことを考えても、これまで見てきた大人、職業、過去に経験してきたことの延長でしかないわけです。
だから、多くのサッカー現役選手は、引退後には学校の先生やサッカーのコーチをやりたいという発想になるわけです。
じゃあどうするべきか?
アドバイスはシンプルで、サッカー以外の職業をまず知ること。大人と触れてみること。多様な生き様に刺激を受けることをまずは始めること。
あまり言いたくありませんが、就活で出会う大人も偏っています。
就職活動で関わりを持つ大人は、大学のキャリアセンターの職員か人材エージェントの社員、新卒1年目〜5年目くらいのサラリーマンだと思うので。
あなたは、もっといろんな大人に出会う必要がある。
面白い生き方を体現している人を知る必要がある。
かっこいいと感じる大人のロールモデルを見つけるべきです。
ここで勘違いしてはいけないことは、尊敬できる大人の存在ではありません。
チームの監督、昔の学校の先生、両親。
よく学生の口から出てくる尊敬する大人の方々です。
しかし、「先生になりたいか?」「監督になりたいか?」と聞かれると少し違う。
つまり、これはまた別枠です。
”自分もこんな生き方をしてみたい。こんな存在になりたい。”
そう思えるような人と出会うために、サッカー以外の職業をまず知ること。大人と触れてみること。多様な生き様に刺激を受けることをまずは始めることです。
最後に
ここまで色々書いてきましたが、素直に思っていることです。
学生と話してて思うことは、「何も考えてないな。」ということです。
ボールを受ける前に周りを見る。ゴールの位置を常に把握して、一番シンプルに得点ができるプレーを心がける。
サッカーで当たり前のように意識していることを人生というピッチでも同じように取り組むだけです。
ボールを受けてから、取りに来る敵を一生懸命かわしててどうするの?
22歳という誰かに決められたタイミングで慌て出すのではなく、自分のタイミングでアクション取れるようになりましょう。
タイミングよく、ボールを受ける準備をしましょう。
そこを意識できていれば、ダラダラ過ごす夏休みにはならないので。
8/13.14は、いろんな選択肢をイメージできる機会にしてください👇
いいタイミングで宣伝を挟めたので、この辺りで書き終えようと思います。
これは経験上ですが、踏みならされた道は、誰でも通ることができます。
でも、予想もしてなかった曲がり角を曲がり、何か違うことをしようしたとき、面白いことが起きます。
用意された道、安心できる場所にとどまった方が楽なんだけど、その角の先にある景色を見にいく方が圧倒的に楽しいです。
そんな選択を是非してみてください。