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【学べば道が開ける】 感想: 『医師として王道で勝つためのタクティクス』 後藤 徹
まとめ
私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
積極的に学べ!そうすれば道は開ける!
ということです。
本を読んだ動機
医師のキャリアを今回の本のテーマに扱っています。なので参考文献を探していたら見つけた本です。
医師の王道とはなんでしょうか?臨床、教育、研究の3本柱を極めること?専門医や学位?そして「勝つ」とは??
感想
この本で、著者は「医師の実態はよくわからない、医師になってもよくわからない」ということを言っています。この本の当時、著者は外科医として10年目でした。私も思いましたが、本当に医師の実態ってよくわかりません。自分のこれまでのことならわかりますが、他のお医者さんはどうやって生きているのでしょうか。
著者は学生のときから、相当がんばっています。自主的な勉強会や、大学を積極的に利用した研究など、これは正直かなりの強者です。そんな同級生いたかなー?と思い返しましたが、思い当たる節はありませんでした。私も残念ながら該当しません…
目下私が特に気になっているのは、大学院の意義についてです。私は大学院を出て、医学博士を持っています。ですが、これまで「持っていてよかったなぁ」と思える機会はありませんでした。
著者は大学院の意義を
①研究とは何かを知 る
②Clinical Questionの検討方法を知る
③基礎実験に触れる
④academiaへの第一歩を踏み出す
としています。Clinical Questionとは、臨床の場(要はお医者さんの普段の業務の場)で感じた、疑問です。academiaとは、学問を指す言葉です。ですから、大学院に入って研究の方法や、学術的なトレーニングを受けられるということなのでしょう。
私は臨床研究で大学院を卒業してしまったので、③の基礎実験の経験が一切なく、それが明確な弱点です。思い切って環境を変えない限り、これから基礎実験に触れる機会はなさそうです。やっておけばよかったかなぁ…まぁこれまでなんとかなっているし、これからも大丈夫だろうと思います。すぐ私は油断します。
著者は、学生時代の勉強、研修、大学院、学会発表、論文、留学といった、まさに医者のキャリアの王道を着実に、しかも高い情熱を持って実行しています。なかなか真似できない部分も多く、本当にすごいなぁと思いました。
おわりに
積極的に学ぶことで、どんどん道は開けるのでしょうね。
すごい!
読んで頂き誠にありがとうございました。
髙草木
基本情報
リンク:医師として王道で勝つためのタクティクス
入手場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2024年10月15日
備考:読書ノート13冊目