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過去話

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過去に起きたことをエッセイ風に。百パーセント実話。
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#エッセイ

白いカーネーションはまだ贈れていない。

母の日といえば、前のアカウントでnoteをはじめて間もないころに母の日のことを書いたなと思い出したので再掲。 * * * 母の誕生日かもしれない。 この二、三日、ちょっと手をとめて考えてはやめて、という仕草を繰り返していた。 今日になり、可能性のある日づけを越えたと安堵するものの、先を思えばわずかに気がふさぐ。 母の誕生日は来月かもしれないのだ。 秋、十月か十一月のあたま。 ぼんやりと言えるのはそれだけで、私は母の誕生日を正確に記憶していない。 命日はしっかりとおぼえてい

やっつけしごと 二

ネタよりもハートを膨大クリエイト インタアネットに向かないひとたち 昨日やっつけで書いた記事(ですらない何か)に載せておいた短歌もどきの、 ネタよりもバズりを狙う インタアネットに向かないひとたち 字数が足りていないことに遅ればせながら気づいたので書き直し。今度は字あまりの始末。 ゲームやパズルなど夢中になってることがあるときは私のnoteはメモと化すわけで、この短歌もメモのさらに下書きあたりに位置するのだけれど、あとから中身みたいなものたちが追いついてきた。よってこ

花の名前

花を埋めたことがある。 植えるのでなく。 花を埋葬したことが、ある。 小説を書きはじめたのは中学二年生のころ。 それから大学までペンネームは「桜」だった。一応、苗字もあった。 (「桜」はまったく問題ないと思うが苗字こそまさしく中二のセンスが炸裂していた) 何故、「桜」かというと、桜が好きだから。 あまり花や木にくわしくなくても桜は毎年かならず目にしていたし、きれいだと単純に思っていた。 カラオケで必ず歌う曲は「二人静」で、そこから想を得た話を書こうとしたりしていた。 さい