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過去話

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過去に起きたことをエッセイ風に。百パーセント実話。
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花の名前

花を埋めたことがある。 植えるのでなく。 花を埋葬したことが、ある。 小説を書きはじめたのは中学二年生のころ。 それから大学までペンネームは「桜」だった。一応、苗字もあった。 (「桜」はまったく問題ないと思うが苗字こそまさしく中二のセンスが炸裂していた) 何故、「桜」かというと、桜が好きだから。 あまり花や木にくわしくなくても桜は毎年かならず目にしていたし、きれいだと単純に思っていた。 カラオケで必ず歌う曲は「二人静」で、そこから想を得た話を書こうとしたりしていた。 さい