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たかこ先生のレッスン徒然日記vol.10

あれよあれよと数週間過ぎ去ってしまいました。。
たかこ先生は元気です😊
ほんの少しあちこち動き回っていたので、ゆっくり大事に書きたいこのブログに向き合うことが出来ませんでした。

たかこ先生の幼い頃の話から始まっているブログですが、今回は少し脱線。

先日あるコンクールの審査に伺い、70名を越える幼児部門の皆さんの演奏を聴かせていただきました。
課題曲は全て8小節。
数秒で弾き終わってしまいます。
でも、小さなピアニストたちにとって決して「あっという間」ではありません。
いろんなことを考えながら、物凄い集中力で楽器に向かっているのが伝わってきます。

面白いです。
1つとして同じ演奏はなく、全てにそれぞれの「ドラマ」があります。
表現は様々あって良いのだ、と改めて感じます。

その上で、気持ちだけではどうしようもない「技術」の習得も大事です。
ピアノは鍵盤を押せば音が出てしまう楽器で、誰でも「音が出せてしまう」楽器です。
音を出す時点で自分の意思がしっかり必要な他の楽器とはちょっと違う。

「こんな感じで」と様々イメージをもっても、そのイメージの音色を出せるようになるためには時間がかかります。
小さなピアニストたちには当然難しいことです。
広いホールに響きをもった音で表情を作ることに果敢に挑戦してる小さなピアニストたちの姿は素晴らしかったです。
そこに点数をつけなければならない身としては胸が痛い思いでした。

たかこ先生にも当然そんな幼い時期があり、たくさんのチャレンジをしながら今もピアノを弾いています。
ゴールはありません。
若い頃は「ゴールが見えない」ことにとてつもない不安を感じていましたが、今は「ゴールを作らない」ことが勉強へのモチベーションになっています。

自分の音探し、音楽探し、自分を研いていくことに「これで良い」はなかったのですね。
(気が付き始めてます・笑)
そう思い始めた頃から、様々な音楽や演奏への視点や感じ方も驚くほど変わりました。

小さなピアニストたちに伝えたいことは
「音楽でどのように自分自身を豊かにするか」を大事に心の片隅にいつも思ってて欲しいということです。
その過程にコンクールはあり、自分の勉強の成果を聞いていただき、仲間と称えあいながら、自分自身も相手をも許容する感性と芸術性を高めていけることかな、と改めて感じます。

もちろん綺麗事だけでは済まない現場も多々あります。
それでも、それすら「何かをつかむ」ための過程に過ぎないこと、広い心をもって構えられると良いなと「指導者として、音楽家として」思うところです。

久しぶりのブログはちょっと真面目な内容になりました。
次回はまた波乱万丈たかこ先生のお話に戻る予定です。
お読みくださってありがとうございます。
更新はたかこ先生の気分次第ということになっておりますが、気長にお待ちください😊💕

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