「名古屋プリンスホテル スカイタワー」での「ホテルステイ」体験
休みの日の「ホテルステイ」が好きだ。
ホテルでのんびり過ごすことが目的なので、外での「遊び」にお金を使わない。だから、ちょっとお金をかけて「非日常」を体験できるホテルに泊まることにしている。
子供の頃読んだ本の「あとがき」に、その本の作者は若い頃体が弱く、療養のために湯治場で過ごし、その時の体験がこの小説のペースになっている。と書いてあった。
以来、旅館やホテルに泊まることに憧れている。
いつか私も文豪になってホテルで執筆することを今でも夢見ている。
だから、その夢に近づける気分になれる「ホテルステイ」には、少し「背伸び」してお金をかけてしまう。
最近泊まったホテルは、名古屋市「ささしまライブ」にあるホテル「名古屋プリンスホテル スカイタワー」。
スタイリッシュな街のスタイリッシュなホテルだ。
名古屋駅の南に広がる大規模再開発の進むエリアの「ささしまライブ」。コンビニや牛丼の外食チェーンストアもあるが、派手な看板などの掲出がないため、パッと見ただけではそこにコンビニなどの日常的なお店があるなんてわからない。ヨーロッパ諸国の大都市のように景観が損なわれないように配慮された街並みだ。
そんな「ささしまライブ」のシンボルタワー「グローバルゲイトビル」の31階から36階に「名古屋プリンスホテル スカイタワー」はある。
ホテルロビーは天井が高く、まさに「天空」。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を思い出す。人間は誰しも「ひとり」で孤独で、人生には不条理なことが多いけど、銀河が発する「ひかり」は、人間の一生と比べたら「永遠」とも思える時間をかけて、キラキラと輝きながら人間に、私に届き、私を包み込んでくれる。
ホテルラウンジは私を魅了する空間だった。泊まった部屋も広くてきれいだった。窓からは名古屋のビル群と名古屋駅と行き交う新幹線がジオラマみたいに見えた。
スカイタワーから見える景色と静かな夜は、あくせくした日常では考えることのない「生きることの意義」とか「しあわせ」とかについて考えさせてくれた。一晩の「ホテルステイ」が終わってホテルを出るとき、「明日からまた頑張ろう」と思った。