万葉の浪漫
生まれ故郷は熊本。
熊本はなんといっても世界一のカルデラ 雄大な阿蘇の山々だ!涅槃像に見える阿蘇五岳の眺めは圧巻だ。
阿蘇スカイラインを走る車窓から
続く緑の高原は爽やかな眺め間違いなし。
イルカウォッチング出来る
天草の海や島もはずせない。
復興する熊本城 水前寺公園
気さくで親しみやすい県民
くまモンが待ってるよ!
ぜひ一度はきなっせ(おいで)!
山に海に魅力いっぱい熊本に!
さてその大好きな熊本から結婚で
奈良在住の方が長くなり今やすっかり奈良人になってしまった。
わが家は法隆寺が近い。夫と法隆寺を散歩代わりに境内から外周まで
ウォーキングした時期があった。200回?数えきれず‥姉から世界遺産を散歩だなんて羨まし過ぎる!とよく言われたものだ。
同じく當麻寺まで繋がる道もよく歩いた。當麻寺がある山麓線には ひときわ美しいシルエットの二上山が目立つ。
奈良にきてから万葉集『現存する最古の歌集)を深く知る。
先人達の思いがたくさん散りばめられた歌の数々‥それからは万葉集に引き込まれていった。
二上山には大伯皇女 大津皇子の姉弟の悲しい物語がある。二上山(雄岳 標高517m)に大津皇子の墓が埋葬されている。皇位争いで謀反の疑いをかけられ処刑されたのだ。
大津皇子は文武両道で人望も厚く人を惹きつける魅力的な皇子だった。
それが謀反の罪を着せられ24歳の若さでこの世を去った。悲劇の皇子だ。妻であった山辺皇女は裸足で亡骸にかけ寄り子どもとともに殉死したと日本書紀に記されている。妻や子ども 姉 皆から愛された大津皇子の存在!
そんな出来事の遥か遠き日を思う。
大津皇子は伊勢神宮に斎宮として仕えていた姉大伯皇女に会いに行き
この後処刑された。一人残された姉の大伯皇女!大切な弟のことを悲しみ偲んで読んだ歌が有名だ。
『うつそみのひとなる我や明日よりは二上山を弟世とわが見む』
『二人行けど行き過ぎ難き秋山を
いかにか君が独り越ゆらむ』etc‥
YouTube で "万葉集JR東海"
検索するとこの歌を始め万葉集の数々が映像と共に出てくる。
関心興味ある人には
是非見て欲しいYouTubeだ。
万葉集
ココロ ニ マド ヲ
ニッポン アーカイブス
曲が流れ美しい自然の風景が
映し出される🎶
万葉集 巻の番号 歌が詠まれ
その説明が続く‥
映像で感情移入し想像力を膨らませながら見ると最後にもう一度
歌が詠まれて終わる
一日が終わる時 このYouTubeを開き万葉の浪漫に浸って
はるか遠き先人に心馳せながら
心地よい眠りについたものだ
JR東海は本当にいいものを制作提供してくれた。楽しさや面白さ‥
切なさや悲しさ‥恋する思い‥
さまざまな心情‥世の無常‥
万葉の時代に瞬時に
連れて行ってもらえるのだ。
奈良の平城宮いざない館で
万葉挽歌(レクイエム)
人形からみる古(いにしえ)の奈良
令和6年7月13日〜9月1日
長瀬卓さんの
美しすぎる人形展を観に行った。
大津姉弟の人形も二上山を背景に
ちゃんとそこにあり
見つけるやとっても嬉しかった。
大津皇子は それはとても綺麗で端正なお顔立ち!おお〜と絶句してしまった。
感動してしばらくそこから動けなかった。大津皇子ってどんな顔立ちなのかな?の想像にピッタリとハマった。本当の大津皇子がまるでそこにいるかのようだった。
二人の姉弟愛は美しく哀しい。
長瀬卓さん人形展より
奈良 桜井市に
山之辺の道(日本現存最古の道)
おススメだ。
いにしえ人が詠んだ風景の中を
愛歌と共にゆっくり歩くのは
素敵な癒されるコース。
山之辺の道はじめ桜井の古道には
その名を残す名歌人たちの歌碑が
六十数基の残されている。
古道を歩き 出会った歌碑を
見つけた楽しさ。 そこには
万葉の浪漫の世界が広がっている。
明日香村犬養万葉記念館
奈良県立万葉文化館