13万円が6分間で灰になる、ラスベガスでしかできない恐怖の散財アクティビティ(回収率は確実に0%)
ただ博物館の見学に行ったつもりが、マスタング・コルセア・ライトニングなどなど、第2次世界大戦の名機たちが飛ぶ姿を見ることができたPlanes of Fameを後にして、高速を370kmぶっ通しで走ってラスベガスに到着。
ストリップ(ラスベガスのメインストリートね、念のためw)の端っこに古くからある安ホテルだからなのかは知らないけど、カジノはガラガラ。
「ちょっとだけ」で無事に21ドル(バカにならない3000円)をスリました…というのが前回のあらすじ。
さて、このラスベガスという街。
言うまでもなくカジノで有名で、一発当てた人が散財するための、ありとあらゆる高級ブランドやエンタメが渦巻く街。
一方、負けを取り戻すために最低限の着るもの以外すべて…帰りの航空券まで換金し、一発逆転を試みるもあえなく人生オワタ人がダイブできないように、ホテルの窓は開けることができない強化ガラスになってるとかなんとか…。
※昔ツアーの添乗員さんから聞いた話。たしかに窓は開かなかったw
各ホテルともカジノで巻き上げた膨大なお金を使って、正面にスフィンクスやら火山やら200mぐらいある噴水を作ってみたり、館内に遊園地があったり、海賊ショーやってたり(と思ったら、これはなくなったらしい)。
全長5kmチョイのストリップ沿いには、そんな個性あふれる巨大ホテルが数十軒立ち並び、じっくり巡ってたらそれだけでも1週間ぐらい楽しめるんじゃないか、というところですが…。
今回は1泊だけで、自分が泊まったホテルしか見てません!!w
僕が用があるのは、カジノで1発当てた人が楽しむエンタメの方ですから。
…当ててないけど。
というわけで、前日に「チェックアウトは11時だけど、昼過ぎになっても構わないわよ」とアバウトな案内をしていただくも、9時前にはホテル出発!
高速インター近くでガソスタ併設のコンビニで、給油してから飲み物を買いに行くと…。
店の前にいた若い黒人男性から「Do you have some change?(小銭ある?)」的なことを聞かれる。
朝から警戒レベルMAX、ひとまず気付かないフリして店に向かうも、さらに問いかけてくるから、英語ワカリマセーン🤷♂️のポーズして、せっせと店内へ。
彼もそのまま店に入ってきて、特に不審な様子もなく買い物してたけど、すまぬ…やはり警戒してしまうのだよ(もちろん肌の色を問わず)。
僕はコーラはペプシ派なんだけど、なんかペプシは飲み口がデカいのしかなくて、運転中に飲むのはイヤな予感しかしないから、普通の飲み口のコカコーラを買ってしまいました。
そして向かった先は「Gunship Helicopters」の射撃場。
ラスベガスで実弾射撃できるのは知ってるし、全米でも数少ない(ベガスだけかも?)、フルオート射撃(要するにマシンガンの連射)ができる場所というのも知ってた。
が、「飛んでるヘリコプターから撃つ」なんちゅー場所があるとはwww
さすがに市街地でそんなことはできないから、ラスベガス中心部から50分ほど走った郊外の射撃場へ…。
雰囲気作りなのか、それともやってることがやってることだけにセキュリティが重要だからなのか、スタッフも武装してる…なんで迷彩服着てM4カービン持った男たちが事務所をウロウロしているのかw
ちなみに。
お金さえあれば、戦車乗って砲撃できるパッケージまでありまして…。
左2台はHMMMV(ハマーH1の原型)、真ん中2両は最近導入したという旧ソ連のT-55、そしてドイツのレオパルト1、右端はアメリカのM60A1。
さらには、M113装甲車も…なんのために6両もw
これほどの場所を、僕はGoogleマップでたまたま見つけるまで知らなかったから、スタッフに何年ぐらいお店やってるのか聞いてみたら、5年とのこと。
彼曰く、
「こういうお店やってるということは、なかなか大っぴらには宣伝しにくくてね…。銃とか武器よくない!とかいうヤツらいるからさw」
とのことで、アメリカでもそういう声があって、しかもそれを割と気にしてるんだ〜と、妙に感心w
時間が近づくと、誓約書の記入や安全説明。
毎日午前中に3枠あるようで、僕の枠はたしか4組8人ぐらいだったような。次の枠が混んでるから前の時間にできないかとお願いされたぐらいだから、なかなかにお高いアクティビティなのに結構人気みたい。
まぁ、世界でここでしかできない体験だしなw
誓約書の内容は、この手のアクティビティではお決まりの「万が一なにかあっても賠償請求とか訴訟はしません」というやつで、それが仮にスタッフの重過失や故意によるものでも、参加者の自己責任。
こういうのって海外旅行保険は適用されるのかな?
あまりにニッチなアクティビティすぎて、除外されるアクティビティのリストには入ってないような気がするw
そして、ヘリのモックアップ(実物大模型)の前に移動して、安全説明。
別に難しい内容はないけど、乗り降りするときにどこを踏み台にして、どこを掴むのか、シートベルトの脱着(旅客機と同じ)、緊急時の対応(といっても自分側のドアはそもそも存在しない)など。
観光プランとしては激レアなアクティビティだけに、日本語の解説はもちろんなし。
言ってる内容は難しくないものの、ネイティブ同士の会話スピードで話されると、帰国子女である僕でも真剣に聞かないと置いてかれるから、この手の趣味には一定レベルの英語は不可欠よね…。
ここで射撃の仕方についてもレクチャー。
撃てる状態になるまではスタッフが準備するから、スタッフの合図があるまでは撃つな。基本的にはそれだけ。
誰もいないはずだけど、もし人間や野生動物を射撃エリア内に見つけたら射撃は中断。
弾詰まり防止のため、1連射は3秒以上を目安に。
初めて撃つ人は、びっくりして連射を短く止めがちだとか。
これ、ウソではないだろうけど、弾を浪費させて追加購入させるための方便な気がするんだよね…w
使うマシンガンは、自衛隊でも使ってるM249 MINIMI。
発射速度は毎分750〜1000発だから、低速モードでも毎秒12〜13発。
3秒だと40発で、基本パックが100発だから、3連射したら終わっちゃう計算だし。
そして、もうひとつのルールは「照準を使わない」。
これは意外だったけど、ヘリからの機銃掃射の場合は、着弾したときの土煙を見ながら、ずれた分を舐めるように修正しながら撃つものらしい。
「ボール投げるとき、見るのは手じゃなくて投げる目標だろ?それと一緒」だそうで。この例えは今ひとつピンとこないけど、そういうもんだと受け入れるw
準備が整って、お待ちかねのヘリが登場!
迷彩塗装ではあるけど、民間モデルのエアバスH125。
かつてはAS350エキュレイユと呼ばれていた、小型ヘリのベストセラー機。
写真で見える右側はスライドドアがあるけど、銃が付いてる左側は開けっぱなし。
そして搭乗!
今回、僕は基本となる「DOOR GUNNER」パッケージ(射撃エリアまで飛んで100発撃てる)に加えて、射撃の前に低空飛行で回り道して強襲気分を味わえる「Air Assault」と、ヘリ内外から4つのカメラでビデオ撮影してもらえるオプションをセット。
そんなわけで、まず離陸してからはそこそこのスピードを出して低空飛行〜。
さすがに本当の軍事作戦みたいな「木に当たらないギリギリ」というレベルではなくて、「超低空」を期待すると「なんだこんなもんか」ってなるけど、一般的な遊覧飛行でこの低さを飛ぶことはないんじゃないかな。
たぶん30mとか?(ただの感覚w)
低く飛んだからといって、見えるものはひたすら荒野だけどw
ちなみに、過去に別のミリタリー飛行機アクティビティで急旋回したときに一発で気持ち悪くなった経験があるけど、今回はまったく問題なかった。
強襲飛行が終わると射撃エリアに向かい、上昇&減速。
お待ちかねのお時間です。
ターゲットは、まるまるひとつの岩山の各所に設けられた的や人形。中には車とか飛行機の残骸もあったらしいけどw、遠くてよく分からなかった。
前に乗ってるガイドが「あれだ!」って指示してくれるから、あとは撃つべし撃つべし!
さて、射撃の感想はというと…。
「自分はヘリからマシンガンを撃ってる!アホやww」
という感動は味わえて、僕はそれが目的だったから大満足。
ただ、実は「実弾射撃の迫力」的なものは薄い。
というのも、銃がヘリにがっちり固定されてるから反動はほとんど感じないし、ターゲットも遠いから「ぶっ壊してる感」もない。意外と戦争でも、この距離だと命がかかってる実感もないのかもなぁ…とか思ったり。
先に書いたとおり、100発だと3連射。ヘリがゆっくり山を1周(半周?)しながら飛行する間に撃っておしまいだから、射撃が目当てだと物足りない。
ちなみに、ご丁寧にも機内に予備弾は準備されてるから、「これじゃ物足りない!」となったら、飛行中におかわりすることも可能。すると、射撃のためにもう1周(半周?)するから飛行時間も増える。
ただ、僕は実弾射撃は何度もやってるから、実はお目当ては強襲フライトの方で、あとは「ヘリから機銃掃射した」という実績が欲しかっただけ。その目的は果たしたので、おかわりなしで終了。
飛行時間は正味6分間。
気になるお値段は、基本料金550ドル+強襲フライト200ドル+撮影100ドル、しめて850ドル…当時のレートで約13万円…((((;゚Д゚))))
かつて、ニース空港→モナコをヘリで移動したときの所要時間が、たしか約10分で120ユーロ。そう考えると、弾薬代を考慮してもかなりふっかけてるよねww
でも、そんなことは関係ない。
なぜなら、「ここでしかできない体験」にお金を払ったのだから。
旅のお土産とかめったに買わないのに、現地でしか買えないTシャツを思わず買っちゃったぐらいには興奮&満足してたw
こうして、僕のミリタリー体験に強烈な1ページを付け加えて、今日のお楽しみの半分はおしまい。
後半は打って変わって、10月なのに気温は40度、そしてまったく音がしない世界…という、これまたアメリカならではの非日常体験を求めてドライブします。
どうぞお楽しみに!
ここまで楽しく読んでもらえたなら、ぜひ「いいね」の♡をタップしてください!それがnoteを書いていく原動力になるので、よろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?