“家族会”消滅?!
10月20日、特定失踪者・藤田進さんのお父さん・藤田春之助さんが亡くなりました。95歳でした。
息子さんに会うことなく世を去ることになり、とてもご無念だったことと思います。
このところ、拉致・特定失踪者の親族の方々の訃報をよく耳にします。皆さん御高齢なので当然かも知れません。
それは被害者本人にもいえることでしょう。拉致されてから数十年も経つのですから相応の年齢になっています。
先日、帰還事業で北朝鮮に行ってしまった日本人妻の家族を支援する団体で活動をされていた方のお話を伺う機会がありました。
その団体は数年前に解散したそうです。家族の方々が既に世を去り、日本人妻たちも高齢となり亡くなったり、消息不明になったりして活動する意味がなくなったためでした。
この方は、次のようなことをおっしゃいました。
「拉致被害者、特定失踪者の家族会は自分たちの轍を踏まないで欲しい」
日本人妻支援団体は、何の成果もないまま関係者たちが世を去って終わってしまいました。拉致問題の進展のない現在、このままでは家族会も同様の結果になってしまいそうです。
しかし、現状を見ますと悲しいことですが、そのようになりつつあります。
というか、そのようになることを内心望んでいる人々が日本にもいるように思われるのです。
前述したように、拉致被害者御家族も被害者本人も高齢化しています。あと数年もすれば大半の方が世を去ることでしょう。
該当者すなわち被害者がいなくなれば救出の必要もなくなります。何もしなくても済むのです。
日本の関係者がのらりくらりしているのも、あと数年もすれば、この問題は自然に片付くと考えているためなのかも知れません、
これは筆者の思い過ごしでしょう。
関係部署の方々は今も解決に向かって頑張っていらっしゃることでしょう。