“即位礼正殿の儀”の日、虹を眺めながら

あいにくの雨の中で行われた即位式でしたが、お昼過ぎのいっとき日が差しました。

 屋内にいた筆者は虹が見えるのではと思い、大急ぎで外へ出てみたところ残念ながら出ていませんでした。

 家に帰ってツイッターを眺めていたところ、虹は出ていたのです。日頃の行いがよくないので見られなかったのかも知れませんね(苦笑)。

ツイッター上には虹の画像と共に素直に瑞祥を喜ぶ言葉がある一方、揶揄するような言葉や否定的な意見もありました。

これらを見ながら、筆者は北朝鮮の労働新聞紙上には、毎年2月16日になると白頭山に虹が掛かったとか、様々な瑞祥が現れたという記事が出ていたことを思い出しました(最近は見ていないので出ているかどうかは知りませんが)。

周知の通り、2月16日は故金正日総書記の誕生日で4月15日の故金日成主席の誕生日と共に北朝鮮の一番の祝日です。

そのような日なので瑞祥もいろいろ現れるのでしょう。

今回の即位礼の日の虹は、ある人にとっては瑞祥であり、別の人にとっては単なる偶然に過ぎないかも知れません。

受け取り方は人さまざまで、また瑞祥などという考え方が21世紀に合わない非科学的なことだと批判することも可能です。

しかし、日本と違い、北朝鮮の人々は瑞祥を批判出来ません。そういう体制なのですから。

ツイッター上の様々な意見を読みながら、筆者の脳裏には、北にいる拉致被害者の人々、帰還事業でかの地に行った在日の人々及びその日本人配偶者たち、そして北朝鮮の人々ことが思い浮かんだのでした。






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