無表情の慰安婦少女像~彼女は何を見ているのだろう?
最近、愛知県のイベント関係で従軍慰安婦少女像をメディアでよく見かけるようになりました。
実物はまだ見たことがないのですが、今回、新聞等に出ている彼女の顔を改めてよく見てみました。
まるで能面のように思いました。彼女の目には何も映っていないのでしょうか。
21世紀に入り、彼女たちが生きた戦時期でもないのに彼女たちと同様の生活を送っている女性たちが今なお存在しています。
ウイグル、チベット、アフリカ……。そして彼女たちの同胞たちも中朝国境や北の収容所内で悲惨な状況に陥っています。
生きるために命懸けで生まれ故郷を出た北朝鮮女性たちを待っていたのは人身売買や性暴力でした。
そして運悪く祖国に送り返された女性にのうち、妊婦に対しては強制中絶が行われます。
慰安婦さんたちが青春時代を送った時代から既に数十年も経つというのに、いまだに辛い青春を送っている同胞の娘たちがいるのです。
こうした現状に慰安婦少女は絶望したのかも知れません。
それゆえ、彼女の無表情は筆者には絶望の末の諦観のように見えてしまうのです。
しかし、脱北女性は救うことが出来ます。
21世紀の少女像を作らないようにすることが、今、生きている人々の努めではないでしょうか。