辿り着いた過ち ~8.真相&エピローグ~
※この作品は、短編ミステリー小説のコンテストへ応募するために執筆したものです。
前回はこちら→辿り着いた過ち ~7.決戦~
8.
「!ほう、そんなものがあるのかね?」
薄ら笑いを浮かべながら、里中が返す。
「はい。残念ながら、副社長が何も知らないことを示すものではないのですが、代わりに専務が事件に関わっていることを示すエビデンスが、あります。」
「そ、そんなバカな…?」
それまで余裕そうな様子だった里中が、初めて動揺を見せた。美里はゆっくりと、順番を間違えないように話を続け