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上田スカイレース2024

2024/05/04
数年ぶりに上田スカイレースに参加してきました!
久しぶりの上田はいかに.....!!??

上田スカイレースとは


上田市の大星神社をスタートし、標高1061mの太郎山から虚空蔵山までを縦走し、そのあと登ったり下ったりを幾度となく繰り返し、再び太郎山を通り、大星神社へ戻る、25km,D+3000mのコースレイアウト。急登、激下りのみで構成される、スカイランニングの中では世界基準をクリアするコースとなっています。

コース図と標高図



それではレースの振り返りになります。

以下の図を参照しながらお読みください🙂
(距離、累積はcoros測)

参照図

①スタート〜緑ヶ丘まで

3.1km(D+325m, -302m)

上田スカイが開幕戦!


スタート前の静けさ。


4月のKOBE TRAILの疲労がなかなか抜けないまま仕事をしていたせいもあるのか、前日に突如発熱するという謎の体調不良に見舞われ、さらに上田スカイが久しぶりということにめちゃくちゃ緊張。累積3000も走り切れるのか、不安でいっぱいだったものの、久しぶりに会えた人に元気をもらい、とりあえず行けるとこまで行こう!あわよくばゴールまで辿り着きたいと思い、8:00に大星神社からスタート。

スタート!


走り始めのロードは思いの外動けてる!?と期待したのも束の間、登山道に入ってからは足も体も重すぎて早々に歩きに。

モンゴルから参加した選手と一緒にはじめのロードを進む。


すぐ後ろにモンゴルの選手もいて、このままじゃいつ抜かれてもおかしくない、でも井戸までの短い登りを耐えたら一旦下れるからそこまでは頑張ろうと思って、何とか登り切り、そこから葛折りの下りへ。スピードが出る斜度だけど、滑りやすいところや岩場もところどころあり、そこまでスピードを出し切れない。帰りはここを登り返すんだよなぁとも思いつつ下り、平行移動を経てエイドの緑ヶ丘へ。このエイドはいつも応援がたくさんで元気が出る!

1つ目のエイドに到着。

②緑ヶ丘〜太郎山山頂

2.33km(D+648m, -11m)

エイド出発!

ここからの登りはほんとに激登り。とにかく斜面が急で、ずーっとアキレス腱が伸ばされてる感じ。
神戸の階段地獄とはまた違うしんどさ。

急登の始まり

下りはなんとか足が動いたものの、登りになるとほんとに重たい。できるだけ早く行きたいと思うのに、今日は体も足も重く、どうやっても調子が良くないって自覚できてしまう。もうこんなんじゃゴールまで何時間かかるんだろう、太郎山まで登り切ってもそのあともスムーズに進めるところはないし、登りは時間かかりすぎるし、なにより下りもテクニカルすぎて全く今日は行ける気しない、やめたほうがいいのか、どうしよう、とネガティブなことばかり頭に浮かんでしまう。太郎山に登り切るまでに8:05にスタートした男子選手2人に抜かれる。男子は5分後にスタートしてもうこの時点で5分差をまくられてるのか、はぁ.....と自分の動かなさに嫌になりつつ山頂へ。

太郎山の太郎さん。

③太郎山山頂〜下塩尻

5.75km(D+271m, -974m)

1時間ギリ切ったくらいのタイムで山頂へ到着。この時点でもうヘロヘロ。ここから虚空蔵山までの稜線でも数人に抜かれ、登りも下りも平坦もどこでも追い付かれる。今日はどれだけ遅いんだとまたまた嫌になる。もうこんなんじゃゴールしてもタイムも悪いし、なんのためにやってるかわからないってほんとに思えてきた。手も痺れるし、下りは安定感なく子鹿のようにしか下れない。ネガティブに思えば思うほどほんとに体は動かなくなる。(きっとジェルを取る気力すらなかったことが1番の原因だけど)やめたいなっていう思いがどんどん大きくなってきたときに、スタート前に「体調整ってなくて記録も狙えないと思います、これでゴールして意味あるんですかね」ってカメラマンの尾崎さんに話してたら、「それはそれで今後のための指標になるじゃん。ゴーロ (⑤のパート)のとこらへんで待ってるからね」と言われたことを思い出し、 

ゴーロ


そうか、ここでやめたら何にも残らないし、次にも活かせなくなるのか、もしかしたら途中から動くかもしれないし、今後のレースでも同じようなことがあるかもしれない。時計は見ないでとりあえず下塩尻まで行こうと思ってタイムのことは考えるのをやめ、エイドがある下塩尻まで無心で進む。

虚空蔵山
心折れてたけど実はこんなに遠くまで見通せるいいところ!

虚空蔵山からほぼ1000m下りようやくエイドの下塩尻へ到着。

もうすぐエイド!な下り

ここも応援がたくさん!サポートしてくれる親に体調が....って話をして相談しようかなって10%くらい思っていたけど、エイドが応援とサポートで盛り上がりすぎており、そんな暇も雰囲気もなく、コーラを飲み、フラスクを交換し、皆さんに頑張ってー!と言われ、そのまま次の登りへ。

④下塩尻〜上塩尻

④2.5 km(D+400m, -309m)

落ち葉と岩だらけの登り


この登りは落ち葉が多く、岩も大きく、ほんとに登りにくい。やっぱり登りは足が重いよなーって、まだ復活してないことを認識。このあとにゴーロ来るんだっけ?いや、もう一個先か、まだ先が長いなぁ、もう遅すぎてハイキングじゃんこれって、自分が嫌になるを通り越して、あまりの動かなさに笑えてきた。下りも追いつかれてしまうくらい今日はイケてない。だめだこりゃーやっぱり次でやめるかぁと思いエイドに行くと、エイドのおじいちゃんたちに「先生、久しぶりじゃん!頑張ってよ!」と言われ、毎日新聞の方もいて、絶対やめるなんて言えない。「ほんとにこのコースきついです〜」と言いつつ、コーラをいただき、次の登りへ。

⑤上塩尻〜秋和

4.74km(D+539m, -569m)

登りは遅いけど、冷静に考えたら、ここを登ってゴーロを下って、秋和を登れば太郎山。ゴールも見えてきてるって、なぜか急にテンションが上がり、いけそうな気になってきた。そしたら前の選手ともどんどん差がつまり余計に楽しくなる。気づいたら登り切って兎峰に着いてた。初めて兎峰を走った2018年は怖くてビビってたけど、ここ浮石じゃないし、むしろありがたいって、もう謎のテンション笑

そういえば兎峰かって思ってるとこ。
里山とは思えない高度感!



兎峰を下ってしばらく行くと尾崎さん発見!

カメラマンの尾崎さん

「尾崎さん!ここまで来ましたよ!ほんとに緑ヶ丘でやめようと思った」って言ったら、「そりゃここまでくるでしょー!」と尾崎さんに言われ、テンションがさらに上がり、やたら滑りやすいサーフェスの下りを進み、ゴーロへ。

浮石だらけのゴーロ


浮石が久しぶりで、恐怖心の方が勝り、ゴーロに悪戦苦闘。神戸だったら絶対ここなんも考えないで突っ込んでいたよなぁ、くそ、、、と思いつつも、こういう練習もしないとだよなぁと気づいたらネガティブから冷静になっていた。気持ちの持ちようってほんとに大事。

エイドの前に+100mほどの登りがあり、それを登ると次は下るというよりも落ちるという言い方の方が正しいのではと思うほどの、急かつ超絶滑りやすい下り。たぶん陸上のスパイク以外はどのシューズでも止まることはできないと冗談抜きで思っちゃう。
滑りやすいだけじゃなくて岩もところどころ露出してるので、ほんとに恐怖。あー怖い〜と思ってビビりながら下っていると、松本大さんが動画撮っている。やばい、この下手なくだりを見られてしまう....!!!と思い必死で下ったらエイドに着いた。応援の力ってすごい笑

エイドが見えた!

そんなこんなで、サポートのいる秋和のエイドに到着。ここではThe skywolfのタケさん、しほさんが素早くサポートしてくださり、あっという間に出発。選手とサポートが一体となって、1秒でも削り出すスタイルはショートレースならではなのかな。自分がF1レーサーになったみたいって、ちょっとテンション上がる(レースは楽しいよりもきついがほぼ100%だけど)。

サポートしてくださったタケさん

⑥秋和〜太郎山山頂

2.78km(D+645m, -5m)

太郎山に向けて出発!

スムーズにエイドを出て、太郎山に続く長い登りへ。残りの累積は1000m(太郎山までのこの登りと、緑ヶ丘から井戸までの登り返し)。
この登りがまぁ長い。でも今日は前半が調子上がらなかったおかげで、気持ちも体もまだ動きそう!走れるところは走り、斜度がきついところはリズム良く早歩きで進んでいく。とにかく淡々と。無心で登り、行きで通った稜線に合流。ここから太郎山まではあと少し。前半動かなかったのが嘘みたいに、走れるところが走れるようになり、歩きも力強さが増し、太郎山に到着。まさかの終わり頃にエンジンがかかるとは.....

⑦太郎山山頂〜緑ヶ丘(②の逆走)


2.24km(D+12 m, -630m)

ここから緑ヶ丘のエイドまでは激下り!ここの下りもほんとに滑るんだけど、ここまでがハードすぎて思いの外何も考えずに下れちゃう。
さすがに足はキツくなってきており、落ちる下りはまだいけるけど、走れる斜度の下りはもう足が動かず、転ばないように行くのが必死。神戸の4ループ目の下りを思い出し、あのときより次の登り返しは累積ないからとにかく下り頑張ってくれーーーと自分の足に念じる。
15分もかからずに到着。行きの登りはあんなに苦労したのに下りはあっという間だなと改めて思う。

下ります。
もうすぐエイド!


エイド到着3:58。
4:30は切れそう!いや、できれば4:25切りたい!とタイムに欲が出てきた。

⑧緑ヶ丘〜ゴール(①の逆走)

3.11km(D+295m, -314m)

ここから残り累積300登れば終わる!

あとは累積300m登りきればおしまい!!
ゴールまであとちょっとだし、下り切るまで1.7kmほどなのでそんなに距離はないのに、ゴールが近づいてるからか、時間がすごく長く感じる。
この日の12:00の気温は予想で26度越え。

ヤギさんも日陰にいたくなるほどの暑さ

太郎山は下の方は特に砂地でほんとに暑さと乾燥をものすごく感じる。暑い、しんどい、歩きたい。もう苦しさからいかに逃げるかをずっと考えてた。でもこの300mを登り切らないと下りは来ない。とにかく走れるところは少しでも走って、できるだけタイムを縮めよう。ラストだけどベスパとジェル投入。

走れるとこはとにかくなんとか頑張る。


そのおかげか、この登り返しは過去出た中で1番タイム良かった。ベスパすごい。
井戸到着4:16。

あとは下るのみ!4:25切れるか?いや、ギリか、この下りを5分くらいで下ってロードを3分くらいでいけば、いける!でもこのボロボロの足で行けるのか?とりあえずもう出し切るしかなーい!と思って山を下り、ロードへ。
あ、そういえばこの遊歩道の登りのこと忘れてた。(わかる人にはわかるはず...!!笑)
あータイムロスーーー

ラストのロード!


とにかくロードは全身動かして必死に走り、ゴーーール!!!

ゴーーーール!!


タイムは.....


タイムやいかに...!?

4:25:07
あと7秒。くぅ、、、、、

出し切りました。


最近ゴールするといつも顔が泥だらけなので、今日こそ泥つけないでゴールしたいと思い、顔を拭いながらダッシュした。その邪念が原因か....(いや、登りもう少し頑張ればよかっただけ)
とかいろいろ思ったけど、前半まったく動かなかったのに、過去4回出て今回がセカンドベストだと思うとまずまずなのかな。とにもかくにも!朝のテンションからゴールできて一安心。

1回でボロボロになる上田のコース凄まじい


改めて上田のコースはきついけど、ほんとに走り甲斐のあるコースで、GWの残りの二日間は上田の疲労により、体が満足して、全く走らずのんびり過ごしました。

皆さんお疲れ様でした!


次回は補給について分析してみようと思います!
また次回お会いしましょう!

photo by UEDA  SKY RACE official & My father

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