その昔、プロはどんな時でもきっちりピントを合わせられるとか、フィルム交換が超早いとか、引き伸ばしテクニックが優れているとか、これぞプロっていう技術がありました。 今はなんでもカメラがやってくれて、瞳AFが全てのコマでビシビシピントで追っかけてくれる。スマホにもポートレートモードが付いてるし、プロ要らんじゃんって（笑） 僕ら報道カメラマンが何十年も必死こいて訓練してきたことが、今のカメラなら簡単にこなしちゃう。すごい時代ですよねー。 街中にも本当にたくさんのカメラマンさんたち
報道カメラマンなんだから当たり前だろうと思われるでしょうが、僕が所属していた写真部の場合、超上手いヤツ１割、上手いヤツ２割、普通３割、下手なヤツ３割、どうしようもないヤツ２割……といったところでしょうか(笑) 新聞の写真って基本的な決まりごとがあって、それは３年ぐらい撮ってると身に付くものなのです。ほんとに最低限のセオリー。伸びるかどうかは、それから。実際、そこで満足しちゃって、定年するまでずっと下手なままというヤツもいます。 新聞社の写真部員はサラリーマンですから、上手
静止画と動画の両刀使いとして開業しました。皆さま、よろしくお願いいたします。 なぜ還暦過ぎてからフリーランスに？ という理由をご説明しますね。 新聞社のカメラマンって、好むと好まざるに関わらず、どんな写真でも撮らなきゃいけません。事件、事故、災害など悲しい現場も数多く取材してきました。これまでの人生を振り返って、自分が本当に撮りたかったのは何なんだろうって考えたら、やっぱりたくさんの人が喜んでくれる写真なんですね。 紙面に載った写真を見て笑顔になってくれる。感動してくれる
