トウモロコシが鳥の餌に

 我が家の小さな菜園は、年間3~4回作付け・収穫をしています。自分の意志と言うより余計なことはしたくないという、ものぐさで殺虫剤は使用していません。散布するのが面倒くさいのです。また、費用のかかる化学肥料も使いません。すぐ近くの山際の道路や側溝に落ちている枯れ葉を集めて菜園に撒きます。土が非常に軟らかくなるのとミミズがその葉を肥料に変えてくれます。そのミミズを狙ってモグラがやってきて大きな穴をあちおまけ付きですが。おまけ付きですが。それでもある程度の量はとれるので知り合いにも少しお裾分けしています。そのときには無農薬・無化学肥料野菜ですと言うと喜ばれることを知っているからです。
 また、ちょっと遠方に住む娘夫婦と小学生の孫が帰省したときに、喜んで収穫してくれるので、じいじとしては嬉しくて次々と準備しています。6月にはジャガイモの収穫があり、せっせと取り込んでくれました。その隣の畝にはある程度大きくなったトウモロコシを指さして「次に来るときは、このトーモコロシの収穫やで」と言いました。昨年も植えていて収穫に来たときに私がもいだトウモロコシをその場でかぶりつき「甘いでぇ」と言うと「生で食べるん。食べたことない」と言いながらかぶりつき「甘い」と喜んだので今年も植え付けていたのです。去年より少し背丈が小さいなと思いましたが、穂も出て順調に成長しているようなので安心していました。ところが6月はかなり雨の日が多く畑にはあまり行きませんでした。下旬頃に行くと茎が途中で折れていたり、実も剥き出しになって鳥が食べた後がくっきりです。もう手の施しようもありませんでした。結局全部鳥の餌になってしまいました。去年はあんなにうまくいったのに今年は何で?とネットで調べると穂は受粉が終わったら速く切り落とさなければならないのに、それを忘れたために虫が入り茎を食い破ったため倒れたようです。そしてその虫を食べようと集まった鳥たちがもっと美味しい物があるとトウモロコシの皮を食い破って実を食べ尽くしたと考えられます。ただ私は各茎の一番上の実だけを残してもぎ取って茹でてスィートコーンとして酒のつまみに何回かしているので元は取ったかなと思っていますが、孫たちには「ごめん。恨むなら鳥を」と言いました。次はサツマイモだよと慰めながら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?