サガン鳥栖U-18が見せた絆。相良竜之介の想いとピッチの選手たちの想いが結実した勝利。

正直、胸が熱くなったゲームだった。

日本クラブユース選手権2回戦・サガン鳥栖U-18vsジェフユナイテッド千葉U-18の一戦。

立ち上がり早々の10分、サガンU-18にアクシデントが襲い掛かる。

すでにJデビューを飾り、プロ初ゴールも決めている10番のFW相良竜之介が右足首を負傷。その場に蹲ったまま動くことができず、担架でピッチ外に出され、そのまま交代となってしまった。

チームは動揺を隠せなかったが、ここで気持ちを見せたのはFW田中禅と兒玉澪王斗だった。

前半はジェフの硬い守備から、FW佐久間太一を軸にした素早いショートカウンターに苦しんだサガンU-18だったが、キャプテンマークを巻いた兒玉が常に声を出して周りを鼓舞すれば、田中はスプリントを繰り返して前線からのプレスを仕掛け続けた。

2人に触発されプレー強度を上げていくチームメイトを、負傷退場した相良はベンチの横で座りながら、必死の形相で見つめる。

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