一度はサッカーを辞めるつもりだった。大分トリニータのひょうきん者・三平和司が持つ『心実』

以前、NumberWeb連載で三平和司のコラムを書いた時、多くの反響をいただいた。

その中で描ききれなかったのが、あまり知られていない彼のルーツ。取材をした際に、本人も「ここまで話したことはない」と言っていた彼のバックグラウンドをnoteに記したいと思い、この原稿をしたためることにした。

現在、大分トリニータは残り2節で勝ち点47の７位。J１残留を決め、１桁順位を確保している。

この結果の功労者の1人こそ、三平であると筆者は思う。

彼はピッチ内外でプロフェッショナルな姿を見せ、試合に出ればゴールと献身性という効力をチームにもたらし、試合に出られなくても、明るいキャラクターでチームを盛り上げ、ベンチ外でも日々の練習でチームに活力をもたらす。特に連載でも書いたが、彼がBチームに回った時の紅白戦はより締まったものになり、Aチームに力をもたらす。

そんな彼を『ひょうきん者』という安直な一言にまとめてしまっていいのだろうか？

そう思ったからこそ、筆者は彼に１対１で直接話を聞いた。自分が思っていたことを素直にぶつけると、彼は驚くほど真摯に、真正面から本音をぶつけてくれた。