日の丸への想い、U-19日本代表スタッフの想い、自身への想い、そしてアントラーズへの想い…。安部裕葵が見せる精悍な顔つき
「アントラーズという看板を背負ってここに来ているので、恥じないようなプレーをしたい」。
鹿島アントラーズのMF安部裕葵はこの言葉を短い時間の中でしっかりと表現をしてみせた。
AFCU-19選手権の初戦・北朝鮮戦。3−2の日本リードで迎えた76分、FW斉藤光毅に代わって投入されると、「あの場面で投入をされたので、もちろんゴールを狙うチャンスがあれば狙いますが、僕の中では長い時間出ている選手にプラスになるような、為になるようなプレーを心がけました」と、冷静な頭脳を使ったポジショニングで相手の守備のギャップを取り、80分には左サイドを鮮やかにドリブル突破。マイナスの折り返しから決定的なシーンを作った。89分にCB三國ケネディエブスが投入されて、3バックにシステムチェンジした時も3トップの右として、守備にウェイトを置きながらも、追加点を狙うべく動き出しのスプリントの質を上げた。
そして90分に同じく途中出場のFW宮代大聖のゴールが決まって4−2になった後半アディショナルタイム3分、MF藤本寛也がボールを持った瞬間、顔を上げて周りを見た。そこに藤本からパスが届いた。
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