背番号8は初心への回帰。J1開幕戦でサガン鳥栖FW林大地が見せた変化。『獰猛なビースト』から、『情熱と冷静の間に生きるビースト』へ。
「あ、なんか顔つきが変わったな」
J1開幕戦・湘南ベルマーレvsサガン鳥栖の一戦で、鳥栖の大卒2年目のストライカー・林大地を見てそう思った。
林と言えば、昨年は大卒ルーキーながらゴールへの気迫を前面に出したプレーと、躍動感あふれる突破、迷いのないシュートで、チームダントツ1位の9ゴールを叩き出した。
結果はもちろん、スタメンからでも途中出場からでも、貪欲さを失うことなく、全身で気持ちを表現しながらピッチを駆け抜ける姿、多くのサポーターが心を揺さぶられたはずだ。
僕自身は昨年の彼のプレーを見て、「ずっと変わっていないな」と嬉しい気持ちで見ていた。
彼は大阪の強豪・履正社時代は、チームナンバーワンの注目選手ではなかった。
1番の注目を浴びていたのは、1年の時から10番を背負っていた牧野寛太(現・長野パルセイロ)で、その次は183cmの田中駿汰(現・北海道コンサドーレ札幌)と185cmの川畑隼人(現・Honda FC)の大型ダブルボランチ。
林は前線で注目度の高い中盤からのパスを受けるイメージだった。
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