失敗するダンススタジオ経営
さて、今日は、「失敗するダンススタジオ経営」と題して少しお話してみます。
散々スタジオを作ってきた僕ですが、もちろんその分、失敗も沢山してきました。
自分で作ったスタジオでの経験や、全国各地で見てきたダンススタジオの状況などを踏まえてお話させてもらいます。
まず、失敗しているダンススタジオとは、どういうスタジオのことを言うのでしょうか?
1、赤字
2、生徒がいない
3、インストラクターが1人
4、インストラクターに払い過ぎ
5、スケジュールが全然埋まってない
6、スタジオの雰囲気が悪い
7、スタッフの態度が悪い
8、活動が見えない
9、発表会などのイベントがショボかったり問題が多い
10、地域のイベントなどでも見かけない
11、ホームページがフェイスブックのみ
パッと思いつくところで、いろいろ列挙しましたが、結局失敗してるスタジオとは、要は、赤字って事ですよね。
上記の全ては、赤字の原因とも言えるかもしれません。
簡単に、1つずつ見ていきましょう。
▶︎1、赤字
失敗してるダンススタジオ=赤字
▶︎2、生徒がいない
どのクラスも2〜3人くらいしか生徒がいないと、「あのスタジオ全然人入ってないよ」なんて噂や口コミが出回り更に生徒が離れていってしまうものですよね。
▶︎3、インストラクターが1人
かなり極端な表現ですが、でもほぼ1人で毎日の枠を埋めまくってるスタジオってよくありますよね?特に地方なんか行くと多いですよね。
コスト削減的な意味でやっているのかもしれませんが、完全に負のスパイラルに陥りますので、”ある条件下”以外では、1人でレッスンしまくるのはやめた方が良いと僕は思いますよ。ちなみに”ある条件下”に関してはまたいずれ説明できたらと思います。
▶︎4、インストラクターに払い過ぎ
これは、3とは逆にコストがかかりすぎのパターンですね。しっかりと収支管理をしないと払い過ぎてしまうことに繋がります。
一度インストラクターと契約すると中々ギャラを下げるという交渉はしずらいものです。
なので何となく決めてしまわず、予め10円単位までしっかりと細かく計算してから契約しましょう。
▶︎5、スケジュールが全然埋まってない
せっかくスタジオがあるのに、1週間のスケジュールがパラパラとしか埋まってないスタジオがたまにあります。
それでもしっかり利益が出ていれば良いのですが、なかなかそうではないスタジオがほとんどではないでしょうか。
きっと集客が出来ていれば、必然的にスケジュールは埋まってくるはずですし、それに伴い売上も上がっていくはずですよね。
また、スタジオはキャパに制限がありますから、スケジュールのコマ数やジャンルなどを増やす事で、キャパを増やしたり、ターゲットの幅を広げたりしていく必要があります。
▶︎6、スタジオの雰囲気が悪い
スタジオの雰囲気ってほんと大事ですよね。
ロビーが変な薄暗さだったり、
やたらと幅を利かせている生徒や保護者がいいたり、
様々な要因から作り出されるスタジオの雰囲気ってありますよね。雰囲気が悪いとやはり少しずつ生徒は離れていきますから、しっかりお客さんの立場に立ってマメに改善していく必要があります。
▶︎7、スタッフの態度が悪い
これも6の雰囲気に近いものがありますが、スタッフの態度が悪いと他のスタジオを検討する要因になります。
お客さんは、以外に細かいところまで見てますからね、お客さんに気持ちよく通ってもらうための努力が必要です。
▶︎8、活動が見えない
形がないモノを売るサービス業では、“サービスの見える化”を常に意識する必要があります。
ダンススタジオも同じくサービスの見える化を意識しなければ、お客さんが選ぶ事はできません。ホームページやチラシ、スタジオの雰囲気が伝わる写真だったりお客さんの声、「こんなスタジオです」といった説明など、様々な方法でサービスを見えるものにして行く必要があります。
ですが、やはりダンスのプロフェッショナルとしてキャリアを積み上げてきた後にスタジオをオープンした方などは、自分よがりな経営になりがちで、お客さん目線が欠けている事が多くあります。
入り口に看板がなかったり、画像がないホームページなど、活動が見えないスタジオは本当に多いです。
それでは、やはり選ばれるスタジオにはなれませんよね。
▶︎9、発表会などのイベントがショボかったり問題が多い
ダンススタジオとしては、発表会やイベントなどは、とても良いプロモーションの機会です。それなのに、すごくショボい演出だったり、グダグダな進行だったり、イベントまでの期間での生徒さん達への案内不足など、参加するメリットよりも不満が上回ってしまうと、次回の参加を見送ったり、別のスタジオへ流れてしまったりと生徒の数が減ってしまう結果を招いてしまいます。
▶︎10、地域のイベントなどでも見かけない
地域のイベントなどを何か理由をつけて参加しなかったり、そもそも誘われなかったりするダンススタジオがあります。
東京都心部以外のダンススタジオでは、地域の人達をターゲットにすることがほとんどです。
その地域でビジネスするということをしっかり理解して地域社会に貢献することを怠ってしまうと、その姿勢が結果として地域の顧客を遠ざけてしまう結果へと繋がってしまいます。
▶︎11、ホームページがフェイスブックのみ
知識がないから、コストがかかるから、面倒くさいからなど様々な理由から、ホームページをケチって作らなかったり、SNSなどで代用するダンススタジオが中にはあります。
ダンススタジオにとってホームページは、今や誰もがまず始めに訪れる、ダンススタジオの”入り口”であり、スタジオの”顔”です。
スタジオのイメージを大きく左右するものですので、必ずしっかりとしたホームページを作ることが必要になります。
まだまだ、失敗に繫がる原因は沢山あるかと思います。
スタジオのオーナーに経営知識が不足していると、何が悪いのかの分析も謝ったものとなる事が多々あります。
オープンして順調に営業を続けていても、いつどんな競合が現れるかわかりません。どんな競合が現れても負けない、または、競合が参入しずらいほどの存在となっている必要がありますよね。
そのためには、経営者が学びを続け、自身のダンススタジオを客観視して改善を続けていく必要があります。
既にスタジオを経営されている方は、今一度見つめ直して見てほしいです。
そして、より良いダンス環境を提供していって欲しいなと思います。
それでは、今日はこの辺で!
また次回お会いしましょう★