明日、いきなりダンスが上手くなる
イチロー選手引退!
僕がこの世で唯一”憧れ”をこの歳まで抱き続けた人。
小中高と球児だった僕が、常に追いかけていた憧れのスーパースター。
説明しはじめると、とんでもなく長くなりますので、イチロー選手への思いは割愛させて頂きますが、(笑)
今でも世界で最も尊敬する自分にとってのメンター。
そんなイチロー選手の引退会見で、ある記者から、下記のような質問があり、それに対してのイチロー選手の答えが、この会見で最も刺さった。イチロー選手が言うこの言葉には説得力しかないですよね。
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Q– イチロー選手の生き様でファンの方に伝わっていたらうれしいということはありますか。
A– 生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。
あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。
だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。
でも、それが正解とは限らないわけですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でも、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。そうやって自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね。ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。それはうれしかったです。そうであればうれしいし、そうじゃなくてもうれしいです。あれは。
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当たり前のことを言っているんですけどね。
とんでもない説得力と重みがありますよね。
少しの積み重ねであんなに遠くへ行ってしまうんですから。
イチロー選手は、昔から同じ様な内容のことを言っていますし、僕もその事をわかっているつもりでいます。
ですが、実際に少しの事を永遠に積み重ねていくには、沢山の誘惑や不安がある中で、ものすごく大変なことですよね。
そしてこの事は、ダンスでも全く同じことが言えますよね。
やはり、ダンスも反復練習が何よりも上達の近道だし、毎日少しずつ自分の限界を越えていくことで、気付いた時にはものすごく遠くへたどり着くことができるわけです。
そしてそれは、人のペースや量では測れない、誰かと比べるのではなく、あくまでも自分の中にある測りを見ながら少しずつ限界を越えていかなくてはいけません。
イチロー選手のおっしゃる通り、一気に高みへジャンプしようとしても、到底無理なんですよね。
周りから見てジャンプしたかに見える瞬間て、結局日々の努力の積み重ねの先に幸運にも訪れたチャンスなだけなんですよね。
もしくは、努力もそこそこに運良くジャンプでもしようものなら、たちまち中身が伴わない事がバレて今まで以上に低い評価を受けることとなってしまいます。
やはり、毎日の小さなことを積み重ねて、少しずつ自分の限界を越えていくしか、前人未到の高みへたどり着くための方法なんてないんですよね。
僕もわかっているつもりで日々努力を重ねている方だとは思いますが、改めて自分の仕事へ取り組む姿勢を見つめ直すとても良い機会をイチロー選手から頂きました。
ダンサーのあなたにとっても、
“明日、いきなりダンスが上手くなる”
なんてことは、絶対に絶対にありませんし、日々の積み重ねでしか上達はあり得ません。
もう一度、自分を見つめなおし、自分の測りで限界を越えていく方法を確立してくださいね。
ではでは、また次回。