ヘルシンキ_7

たった6時間しかない昼間のために

 新婚旅行でヘルシンキへ行ってから間も無く1年が経つ。ヘルシンキの冬が愛おしい。ちょうど今ヘルシンキでスタートアップ企業の大きなイベントが開催されているため、SNSのタイムラインに現地の様子がたくさん上がってくるのだ。

 日本最北の北海道には慣れているものの、ヘルシンキといえば北極圏にも近い極寒の地。覚悟してダウンの下にニットを着込んで行ったが、まだ雪も積もっておらず、気温は0度前後で、正直それほど寒くは感じなかった。

 ただ、なにより日が短い。朝の9時に日が出て、昼の3時には日が暮れる。朝ごはんは真っ暗な中で食べるわけで、このおかげか時差ボケは全くなかった。一番上の写真はたしか明け方の写真。朝でもこうやってライトアップしているのが印象的だった。

 日本で考えると「早朝?」と思われそうなこの写真でも、たしか出かける時間だから9時を過ぎていたはずだ。

 そして、冬が来るとどうしても曇天が続く。滞在中も1日快晴の日があったが、それ以外はドンヨリしたり、雪が降ったり。

 そんなわけで、特に冬ともなると、北欧の人々はお家にいる時間が増えるらしい。だから、お家の装飾(家具はもちろん雑貨など)にお金をかけるし、友人を招いたホームパーティやコーヒーブレイク、家族団欒の時間といったお家での楽しみをとても大事にする。

 日本にいるとどうしても外出しがちだが、家具が好きなぼくとしてはもっとお家での時間を大切にしたいし、そのためにもっとゆったりできる眺めのいい部屋に引っ越したい。できれば北欧に住みたいくらいである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?