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昼下がりの日差しを浴びる美術館

 火曜日あたりから急に暖かくなった。今日になってようやく寒さが戻ってきたが、12月だというのに温帯低気圧のせいで20度を超えた。異常気象だ。

 そんな温かい日には、いい日差しの入るテラスでゆっくりしたいものである。とはいえ、都内はどこも人が溢れているし、眺めが良くないからとテラスでの日光浴を諦めがちだが、そんな人にぜひ世田谷美術館をオススメしたい。

 テラスのある美術館は数多くあるし、郊外へ行けば行くほど眺めも良くなるものだが、世田谷美術館は僕にとってなぜか「日差しを浴びに行きたくなる」美術館だ。用賀駅から歩いて15分程度。周りには砧公園があって緑豊かだし、空間も広々としていて、のんびりするには最高なのだ。

 美術館の中には家具好きにはたまらない全席Yチェアで埋め尽くされた「ル・ジャルダン」なるレストランがあるのだが、こちらはかなりの人気でランチも週末は予約が必要らしい。一方で上の写真にある簡易的なオープンカフェもあるので、僕としてはあえてこちらを使ってほしいなと思う。

 世田谷美術館自体かなりマニアックな展示が多く、ちょうど夏前に行った際には僕が好きな抽象画家・村井正誠さんの展覧会を開催していた。絶妙な場所にあるこじんまりとした美術館(といっても非常に立派なモダン建築なのだが)でニッチな展覧会を見た後にテラスでゆっくりするというのは、なんだか気持ちがいいのである。

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