トマム_3

まっしろな朝食会場と、氷点下の露天風呂

 昨日翔子ちゃんが「朝食会場がリッチなホテル最高」というツイートをしていたが、本当にそうだと思う。日本には海外のようなリゾート気分を味わえる朝食会場ってあんまりないのだけれど、窓から日本らしい個性豊かな景色を見ることができるホテルってすごくリッチで好きだなあと思う。

 そういう視点でいくとやっぱり「星野リゾートトマム」は最高だった。天井が高くて、外は一面雪景色。こんな中で味噌汁を飲むなんて、なんかもう溶けて無くなりそうな幸せだ。

 雪景色を見ようと2月に訪れたので、外界の気温はなんとマイナス15度。そんな半端じゃない寒さにも関わらず、どうしても来てみたかったのが、この屋内プールだった。外は氷点下なのに、平気でプールに入る。季節錯誤感がすごいが、これがなんとも楽しい。

 極め付けは、ここに併設された露天風呂。マイナス15度の世界を裸で体験できる、まさに命がけのアミューズメントだ。だけど、厳しいのは露天風呂まで歩く数メートルだけのことで、意外にも風呂に浸かると体はなんともない。顔だけ冷凍庫に入っているみたいだった。しかも、降り注ぐ粉雪が熱気で溶けて辺り一面真っ白。手前15センチくらいしか見えない幻想的(?)な景色だった。ユートピアだと思った。

 一番辛かったのは、トマム駅発着の電車が少ないこと。空港のある千歳から乗り換えを経て2時間程度でつくんだけれど、ホテルから駅までの送迎バスの時間が絶妙で、屋根のない氷点下の駅で、しかもこの日は豪雪の中、30分くらい待ちぼうけを食らった。まあ裸で露天風呂に入ることに比べたら、大したことないのかもしれないけれど。

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