電波の通じない場所を求めて
昨日は大規模な電波障害にまんまとやられ、ろくに連絡が取れないが続いた。全く仕事ができない時間があって、その間いつからこんなに電波に依存するようになったのだろうとあらためて考えていた。
僕が小学生中学生の頃は電波状況が今ほど良くなくて、メールを受け取るために何度もセンター問い合わせをしたし、ちょっと車で山間部へ行くとすぐに携帯が圏外になった。和歌山にあるおばあちゃんの家に行く時も、「最近この辺に基地局ができて電話が通じるんや」という話をよく聞いた。地下鉄に電波が通じたのなんて、僕が大学に入ってからだった。
東日本大震災が起こったあの日も電話が通じなくなった。地震が起きた瞬間なんとなく「これは今のうちに電話しておかないと」と直感し、揺れがおさまる前に家族に電話をしたことを覚えている。
今の時代、電波の通じないところなんてあるのだろうか。上の写真は北海道の夕張だが、たしかに車で山間部へ行くと電波が通じにくい場所は今でもある。でも、昨日のように電波障害が起きるだけで、仕事も何もできなくなる。お店までの道のりも調べられないし、遅刻する連絡もできない。人とだって落ち合えないかもしれない。電波がないだけで、東京は陸の孤島となる。
少し電波に頼りすぎているなと反省しつつ、懲りずにオンラインで日記を書いているわけだが、もう少し電波から遠ざかる生活をしてみてもいいのかもしれない。地方が好きな僕としては、その方が本当の豊かさとか地方の良さが見えるのかもしれないなと感じた1日だった。