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TOKYO UTOPIA

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余白を余白のまま価値とする。モノに溢れた現代においては、そんなことが可能だと思う。光と水、香り、音、そして触れること。そんな簡単なものだけで、求めている世界は作れるのかもしれない…
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小田原から太陽へと続く長い道

僕が大好きな芸術家の一人・杉本博司による壮大な美術館「江ノ浦測候所」。小田原にある予約制の美術館で、今となってはかなり有名になったが、ここはやはり建築好きの人々にとっては垂涎の的だろう。予約制なので混むこともなく、ゆっくりと見られるのもいい。 とは言っても、芸術品が飾られているというよりは、建物自体がアート。その点で「豊島美術館」に通づるものがあって、好きなわけだ。しかも、建築は全て自然に向かって作られている点もいい。 たとえばこの「夏至光遥拝100メートルギャラリー」に