教えるのに上手くある必要はない

本題に入る前に補足
僕がヨーヨーを教える対象は主に小学生以下の子供です。
それを前提に見て頂くようお願いします。

こんにちは、三村です。

数年ぶりに実家である新潟市に帰省して、街中のイベントでけん玉と独楽を教えている団体さんを見かけました。この2つがあるとヨーヨーもあるかと少しだけ期待するのですが、まぁそれはなかったです。

2022年5月現在、世界大会出場レベルの方によるヨーヨーパフォーマンスとティーチングはいくつも見かけるようになりましたが、まだまだ数えられる程度です。
ヨーヨーにおいては「上手くないと何かしてはいけない」という風潮が根強いのかティーチングメインで普及活動を行っている方は限りなく少ないです。

けん玉・独楽のコミュニティや、今回の帰省最中に街中で見た普及活動を見ると大会で結果を残している方もいらっしゃるのですが
教えつつ自分も一緒に遊んで楽しむことに重点を置いている方の方が多い印象。
ヨーヨーってどこまで何ができたらすごいのか分かりづらいんですよね(身内では100万回は過去に話題になったやつですね)
※練習会内で行われている各A部門の練習は、外から見れば神々による高度なお遊戯です。

なので「どの程度の腕なら教えるに値するのか分からない、何から教えれば良いか分からない」という声は度々聞きますが、しかしそれを言ってたらキリが無いです。
普及活動をしている方そのものがあまりにもいないので「上手い教え方」は二の次にしましょう。まだその段階にも至ってないです。

旧ベーシックレベルと言われている基本トリック10個程度ができて普及させたいと思うのならばさっさと身内から攻めましょう(ゴリゴリの主観)
それだけできれば世間からすれば十分過ぎるくらいにすごい腕前です、子供達の目は光ってくれます。
別に大会予選1分フリーができないといけないとか、ダブルループができないといけないとか、そんなこと言う人は言わせて置いてください。
ロングスリーパーを長く回せるか、アラウンドザ・ワールドが何周回せるとか、インサイドループが長く続くか等々。もっと言えばどっちがより速く紐を巻けるかで競ったって良いんです。
そしてこれらを教える以上に一緒に楽しむことの方が大事です。
ヨーヨーを「スポーツ要素のある競技」と捉えているのはほとんど業界内の人だけなので、まずは「遊び」として認知してもらってファンを獲得しましょう。

上手く教えるのならば
・紐を子供のサイズに合わせる
・ギリギリロングスリーパーができるくらいに戻りやすいヨーヨーを渡す
・子供からの「ねぇ見て見てできたよ!」と言う反応にはなるべく応える

特に3つ目が大事です。
自分達プレイヤーからすれば当たり前過ぎることでも子供からすれば大発見なので、暖かい目で見てやって一緒に楽しんでください。



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