#023 編集者との時間
フリーランスのライターになって15年が経つ。その間、一体どれほどの編集者と同じ時間を過ごしてきたのか。もとより広い業界ではなく、一度関係性ができれば長く付き合うことも多いが、それでも100人はくだらない。
そんな中、本当に信頼できる編集者は?と聞かれれば、明確に答えることができる。3人だ。今のところ。
『ahead』で編集長を務めた若林葉子はそのうちのひとり。面倒くせぇと投げ出したくなる出来事は数え切れないほどあったけれど、出来上がったストーリーのいくつかは大切な思い出であり、多少なりとも誇れる実績になっている。新しい世界を知るきっかけも作ってもらった。ワンランク上がったかな、と感じられた瞬間も幾度かある。一緒に仕事ができてよかった。
今はもう、原稿を通して向き合う機会はない。しかし、僕を作ってくれた数少ない仲間であり、大人になってからできた友人と呼べる数少ない人でもある。
下記動画は、彼女が僕の原稿を動画で紹介してくれた時のもの。