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#220 ビックリマークの使い方
最近、立て続けに「!」の使い方に関するネット記事を読んだ。若者がメールなどでそれを多用するのは、親しみの情でも、なめているわけでもなく、むしろ「敬語表現」なのだとか。ほほぉ。
本当かどうかは分からない。けれど、そういう記事が書かれたということは、一定数のひとが「!」を不快に感じていて、「近頃の若ぇやつらは……」という嘆きや憤りがあったのだと思う。かく言う僕もそのひとりであり、過去に幾度か注意したことがある。
それまでに何回か会っていたり、多少踏み込んだ関係性になっているならまだしも、一度も顔を合わせたことがなく、しかも私用ではなく仕事のやりとりなのに、「!」や「笑」や「汗」を乱発するのは戯れが過ぎやしませんか、と。
実は、#049でも似たようなことを書いているのだけど、今回「敬語表現」という捉え方を目にし、まぁいいか、とちょっと認識を改めることにした。ニュアンスはいつだって変化する。それくらいの寛容さは持ち合わせているのである。
どんな風に変化してもよいと思う。ただし、一定レベルの丁寧語や尊敬語、謙譲語といった表現は、小学校に上がる前後から身につけておいた方がいい。というよりも、子どもにとって、まわりはほぼ例外なく目上の人間なのだから、それらを標準的な言葉使いにした方がいい。その上で「ヤバい」「ウザい」を連発するのと、単にそれしか知らないのとでは、やはりひととしての程度が違ってくる。