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#502 440円の787Bと9,020円の787B

少し前に予約していたホットウィールのマツダ787Bが昨日到着。440円で得られる癒しとしては、なかなかのもの。ホイールの造形が凄まじくダサいのも、らしさ溢れる味わいと言えましょう。

「たしかこんな感じ」的なうろ覚えカラーリングもまた一興

これはこれで大層満足なのですが、「そういえば」と引っ張り出してきた、もう一台がこちら。2年半ほど前に購入したトミカの787Bです。お値段は、当時9,020円。自分史上屈指の散財ゆえ、通常はパッケージなんて問答無用で破り捨てるにもかかわらず、例外的に箱入り状態で保管しておりました。

1991年、日本車として初めてル・マン24時間耐久レースを制覇。ドライバーは、フォルカー・バイドラー(独)/ジョニー・ハーバート(英)/ベルトラン・ガショー(仏)の3名でした

いや、あらためて素晴らしいですね。440円のテキトーさもおつなものですが、9,020円の緻密さときたらそりゃもう感涙もの。このモデルの凄みは金型につきるわけで、その価値のほとんどが、チリ合わせの精確性に集約されているのではないでしょうか。

フロントカウルとリアカウルが脱着式になっているわけですが
このスケール(1/64)だと、普通はパーツとパーツのクリアランスがガバガバになりがちです。これ、マイクロレンズのアップ写真だから、「いや、言うてもそれなりにすき間あるやん」と思うでしょうが、肉眼だとほぼピッチリのビタビタです
たとえばこちらは、同じくトミカのイオタSVR。このリアカウルは脱着式じゃなく、ヒンジで可動する開閉式。なので、クリアランスの精度としてはそもそも不利にならざるを得ない構造ですが、それを考慮しても、コストを掛けられないシリーズのエッジ部分はこれくらい眠たくなりがち。ちなみにお値段は、935円
一方の787Bは指が切れんばかりのペラペラ。1/64スケールでこのシャープさを保ちながら量産するのは大変。そりゃ価格に反映されて当然です

他にもエキパイやホイールの造形、ヘッドライトとカバーのクリアさ、デカール文字の再現度などなど、見るべきディティールはたくさんあり、思い切って手に入れておいてよかったなぁと、しみじみしています。

現在保存されている実車の一台には「がんばろう日本」のロゴが入っているのですが、つぶれることなく見事に読める。この文字がどれほど小さいか。お米の品種の中でも小粒なこしひかりを手前に置いておいたので、ご想像ください。カウル開口部から覗くオイルクーラーもたまりませんね

もっとも、これだけ出来がよすぎると、さらに高望みしてしまうもので、サイドミラーの仕上げなんかがそう。

反射シートか塗装で鏡面を再現してもよかったのでは?と思ってます
ミラーより全然小さいリアの灯火類は塗装されているのですから造作もないことでしょう
これは、先日富士モータースポーツミュージアムで観てきたホンモノ。ミラーに加え、さらに贅沢を言うなら、手前のエアスクープも実車同様に穴開け加工されていると文句なし。とはいえ、スクープの数(7段)は、きっちり合わせているところにグッときます

なんにせよ、ホットウィールもトミカも万歳!

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