2020年の振り返り / 初めての転職を経験して。
こんにちは。
藤井です。前回の記事では小粋fmに関しての振り返りを行いました。
こちらでは、今年1年間の振り返りを簡単に書きたいと思います!というか、ギリギリになってしまったので、簡単にでも書いておきたい!という本音もあります笑。
まえがき
私は2010年に新卒で楽天に入社し、エンジニアとして主に楽天トラベルのサービス開発に携わっていました。その楽天を昨年末に退職し、今年からWealthParkという会社で働き始めました。入社時はフロントエンド組織のリードとして、4月からはVPoEとして、エンジニア組織全体を包括的に見ています。
つまり、2020年は自分とって初めての転職を行った年であり、新たな場所で様々な取り組みを行った年でもあります。そんな1年の振り返りをします。
はじめての転職はどうだったのか?
まず、始めての転職ということで、今の会社でも、自分の力を本当に発揮できるかとうことに対して、一定の不安はありました。結論からいうと、一定の結果は残せたと思っています。ちょうど先日上司からのフィードバックも頂き、ある程度実感を持つことができました。
一方で、もちろん出来たことと出来なかったことがあったり、貢献の形が思った形とは違ったり、ということはありました。こちらに関しては、より網羅的な記事を後日ポストしようと思います。
メンバーとの信頼感を作ることに、苦労した面もあります。ただ、これは近道は無いので、地道に続けるしかないです。特にVPoEになったタイミングではほぼ全員がリモートワークを開始したタイミングだったこともあり、リモート上で関係値、信頼感を作っていくことに対する難しさは正直ありました。
また、VPoEとして、規模の違いはあれど、前職よりは責任ある立場としての仕事を経験することが出来ました。転職に求めていたものの一つである、責任や困難なチャレンジは、確実に経験できたかなと笑。ただ、来年はもっと大変そうな気は正直しています。笑
転職してどうだったか?という質問の回答としては、「して良かった。けどまだ成功は実感できていない。」というのが率直な感想です。まだ声を大にして、転職して凄く大きなことを成し遂げた、という段階では決してなく、チャレンジの為の素地を作っている段階だと感じました。
人と向き合った1年
思ったよりも出来なかったと感じていることは、アーキテクチャの変革を予想以上に進められれなかったこと・技術的なことに自身の時間を使えなかったことの2点です。
組織を組織にすることに対して非常に多くの時間を割いたと感じています。
人や組織の課題と向き合うことが、これほど労力を割くことだとは正直予想していませんでした。
これはもともとエンジニアがマネジメントされていた組織ではなかったこと、この1年で、エンジニア、事業ともに急速に規模が拡大したことが影響していると思います。
・エンジニアが組織としての体をなすこと
・VPとしてエンジニア1人、1人を信頼関係を構築すること
・VPとしてエンジニア以外の組織との信頼関係を構築すること
・人間関係の課題に対応すること
これらにかける時間が多かったです。一方で、これは実際に現場にいて、まずはここを整えないといけないと感じたことでもあります。まずは組織を整え、エンジニア1人1人が力を発揮出来ることが出来なければ、アーキテクチャの変革は、いずれにしても進まなかったでしょう。
一方で、まだまだ不完全ではありますが、この1年、あるいは8ヶ月を通じてエンジニアの組織化、メンバーとの信頼関係の構築は確実に前進していて、来年はより技術的なことに時間を使えるようになると考えています。
前職でもEMとして、多くの人と向き合ってきました。
しかしこの1年は、改めて人と向き合うこととその意味を考えさせられる1年でした。
感謝
転職したこともあり、多くの新しい人と出会い、一緒に仕事をさせて頂いた1年でした。その中でも、特にプロダクト、デザインのVPである、Sethさん、吉本さんとは多く議論や、仕事をする機会がありました。
まず、このメンバーなしには、僕は1年間、新しい職場でそれなりにうまく仕事を続けられることは無かったです。
VPのお二人には、凄くよくフォローして頂いたなと思っています。
Sethさんはエンジニアリングの分野に対して非常に強く、またプロジェクトをドライブしたり、議論をファシリテートしたりすることがとても上手です。ファシリテートを通じてチームを乗らせて、雰囲気を良くしたり、人をモチベートすることも上手です。
また、プロダクトマネージャとしての仕事に対して何より重きを置いているように僕は感じて、仕事や業務量的に自分の優先度を決め、取捨選択しなければならない場合、徹底してPdMとしての仕事を優先していて、その結果、WealthParkとして多くのアウトプットを今年残すことが出来たように感じています。
その一方で、おそらく僕は組織全体のことや、会社のことに対して時間をある意味割きすぎている部分があります。良く言えば良いバランス感だったのかもしれませんが。こういった、自分がやるべきだと思ったことを優先してやることは、簡単そうで難しく、学ぶ所が多かったです。
吉本さんは、凄く周りに気を配ってくれる方です。僕は人を見ているといっても自分の気持ちを優先してしまうこともありますが、吉本さんは周りのことを本当に良く考えているなと思います。それが故に、ちょっと蔑ろにしすぎていることに気づくことが出来たりして、優先度の見直しとかができた機会が何回かありました。
また、凄く現場と向き合っているデザイナーだと感じていて、不動産業界のドメインに対する理解がある点も素晴らしいなと思います。僕は、この業界のドメイン知識はまだまだ乏しいので、そこは伸ばしていかないといけません。
その側、エンジニア組織が拡大する中で、より多くのアウトプットをデザイン組織が求められる年だったと想いますが、個人としてのアウトプットも多く出されていました。個人としてのアウトプットやインプットをより出していくのは自分の来年の目標なので、見習って頑張って行きたいです。
また、僕はエンジニアリングとしてはフロントエンドに主軸を置いているので、今の職場にきて、吉本さんのようなデザイナーと、凄く近い距離で議論したり、フィードバックすることができる環境にこれたことは非常に良かったです。楽しいです。
間瀬さんとは、これは最初に面接でお話したときに感じたことですが、凄くエンジニアリングに対する理解が高いなと思いました。これは、エンジニアのマネジメント層がいなかったことに起因する点もあるのかもしれませんが、それが故にWealthParkでは、いわゆる非エンジニアのエンジニアリングに対する理解は比較的高いと感じています。それは僕としては会話のコンテキストが伝わりやすいので、コミュニケーションが取りやすいです。また、当然ですが、Fintechなど会社が扱っているドメインのエキスパートであり、この一年通じて事業やドメインについて、多くを学ばせて頂きました。一方で先ほど書いたように自分のドメインに対する知識はまだまだなので、間瀬さんがエンジニアリングに対する理解によって、僕がコミュニケーションしやすいのと同じように、僕もビジネスに対する理解を僕なりに高めていかないといけません。
本当はまだまだ書けることもありますが、内輪の話でもあるので、この程度にしておきます。何はともあれ、この新しい機会で1年仕事を続けることが出来たことはこの方々のおかげなのは間違いなく、感謝しています。来年以降も引き続き頑張ります。
VPoEとCTO
弊社は、CTOがいない組織です。つまり自分が一部のCTO的な要素を担っています。
これらの役割分担や責任の違いなどは多くの議論が交わされている内容なので、別の記事などで話せればと思います。ただ、凄くシンプルに違いを1つ言うならば、"どれくらいの未来に主軸を置いて仕事しているか"だと思っています。VPoEとしての最たる責任はExecutionであり、実際に進めているプロジェクトや、比較的近い未来のロードマップの策定や調整に主軸を置いています。一方でCTOに関してはより遠い未来を含む、戦略や将来設計が求められます。
今の責任範囲、タイトルは現状と凄くマッチしています。今は、まだ近い未来を主戦場として、現場を改善していく必要性を感じています。その意味でも、先の人と向き合っているという文脈でも、自分がしている仕事は現状VPよりなんだろうな、と考えています。
来年の豊富
- よりアーキテクチャの変革、自身の技術力向上に時間を割くことができる環境を作る
- 今と近い未来を安定させ、より遠い未来について考えることができるようになる
この2点が個人としての組織に対する目標になります。
以前書いたブログのように、
より具体的な1つ1つのアクションや、実際にこの1年、どういうことをやってきたのか、
それを踏まえて、来年システムとして実現したいこと、などはまた追って別の記事として書かせて頂ければと思います。
始めての転職と走り抜けた2020年、まだまだ成功したとは言えませんが、
多くの新しい挑戦と経験をした一年だったと思います。
この経験や課題感を来年克服、改善し、個人、組織としても飛躍できるように頑張ります。2021年もよろしくお願いします!
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