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カジュアル面談について

みなさんこんにちは。
WealthParkでVPoEをしている、藤井です。

最近エンジニア向けのカジュアル面談を他のメンバーにも担当して頂くようになり、カジュアル面談について色々まとめていました。
なので、今日はカジュアル面談について考えていることを書きます。
弊社人事部長の山下も下記の記事でカジュアル面談について書いています。
合わせて読んで頂くと、WealthParkのカジュアル面談の捉え方が見えてくると思いますので是非。

カジュアル面談の種類

僕自身は大きく2種類のカジュアル面談をしています。

A : 選考プロセスにおけるカジュアル面談

面談する方が既に会社に応募されているケース。
あるいはエージェントさん経由で面接をするケース。

B : 選考プロセス外のカジュアル面談

Meetyさんで行うカジュアル面談や、知り合いを通じてカジュアルにお話させて下さいー的なパターンで、選考プロセスとの絡みはまだ無いパターン。

A,B共通の部分、固有の面がそれぞれあると思っているので、整理しながら考えていることを説明していきます。

A : 選考プロセスにおけるカジュアル面談

選考プロセスにおけるカジュアル面談です。これは、こちらから希望して入れさせて頂くケースもあれば、候補者の方からの希望でさせて頂くケースもあります。比較的WealthPark、あるいは僕のエンジニア組織はカジュアル面談をよく行っている方だと思います。

どんな時にする?

例えば

  • 会社の情報が外部から簡単に手に入る状態ではない。その為、Aさん(候補者)は、会社に興味はあるものの、プロダクトやエンジニアリングなどに対しての解像度が高くない。(のでまずはもっと知りたい時、知ってもらいたい時)

    • 海外で働かれているの候補者の方だと特にこのパターン

  • 新設のポジションや、会社によって役割が異なるタイトル(Engineering Managerなど)がある。(ので伝えたい時)

  • エージェント経由で会社を紹介して頂いたパターンで、興味が無いわけではないが非常にあるわけでも無い。(ので、まずはお話したい時)

目的

こんな所でしょうか。

  • 会社・プロダクト・エンジニアリング・組織についての理解が高まること

    • より興味をもって頂けたら最高!

  • 候補者が今後の選考において確認するポイントが明確になること

    • 細かい質問は後続の面接プロセスでも出来る為、大きなポイントを伝えることが大事

  • その上で候補者の方をより知ること(Optional)

    • 一方、このカジュアル面談に関してはこちらからまずは情報をお伝えすることが大事だと思っています。とAのカジュアル面談の場合はお伝えしています。

    • 候補者の方を知っていくプロセスはこの先にあるからです。

コンテキスト

山下がブログで

「面接を受ける側もする側も立場は同じ、対等である」

https://note.com/kazuhiko_y/n/necfe7e37924a#u7Cy2

と書かれていて、まさにその通りだと思っています。面接とはマッチングで、全く対等に候補者と会社側がお互いにとって良いマッチングかを確認する場です。
売り手市場みたいな話がありますが、その本質はここだと考えています。

なので、マッチングを判断する上で必要な情報は出来る限りお伝えしたい、というのが根底にはあります。

会社、プロダクト、組織、技術、人、文化、課題、待遇などをお伝えして、その上で共感出来るかを確かる場だと考えています。

内容

では、実際にどんなことをお話するか、ですが。ざっくりこんな感じです。
結構山盛りなので、会社や事業の説明・プロダクトの説明・エンジニア系の説明は候補者の希望によって濃淡をつけさせて頂くことが多いです。
また、それぞれの内容についても自分以外の方ともお話した方が良いと感じた場合(プロダクトマネージャやエンジニア、デザイナーなど)は、パスすることもあります。

  • カジュアル面談の目的と意図

    • まず改めてこれは選考ではないですという旨を説明します。そのうえで、上に書いてある目的の為にカジュアル面談をさせて頂きます、ということを前置きします。

  • カジュアル面談の設計

    • 事前に、「どの辺が特に興味がありますか?」とか聞いて、なんとなく設計をしていく場合もありますし、いずれにしても、候補者の方と近況交換や、改めて会社を選択する上で大事にしていることなどをお伺いして、その上で今日はここ中心に話しましょう、みたいな形でカジュアル面談のコンテンツを設計します。

  • 会社、事業、Vision、Mission

    • 会社や事業の説明はもちろんのこと、VisionやMissionのことも説明します。ここで大事なのは、単にVisionやMissionの意味を説明するだけではなく、自分のストーリーとどう関わっているかや、自分がどう理解しているか、あるいはプロダクト開発にどう影響を与えているか、といったことが大切だと思っています。

  • プロダクト

    • プロダクトの機能を説明します。場合によっては、アーキテクチャや技術スタックと合わせて説明することもあります。

  • エンジニア組織・技術スタック

    • ここが一番気になる所なので、話を出来ることがたくさんあります。一方で、次の面接などで確認できるポイントもあるので、伝える情報のカバレッジを個人的には意識することが多いです。ただ、その上で僕からの説明がほしいという場合もあるので、そういう場合はそこに焦点を当てる場合もあります。

  • 応募ポジション(課題など含む)

    • 応募ポジションの背景です。特に、新設ポジションや1人目ポジションの場合はここの説明、すり合わせを大事にしています。優秀なエンジニアを採用したいとはという僕の記事で書かせていただきましたが、優秀な方であっても合う合わない、フェーズに合う合わないなどはあります。なので、このポジションのコンテキストや、どのような課題を解決したいのかを説明します。

  • QA

  • 今後のプロセス

    • 今後、どのようなプロセスで進めさせて頂く、どういう面接がある、コーディングテストがある、などを説明させて頂いてます。細かいですが、些細な不明な点や不安をなくす上でも、これは必ず行った方が良いです。面接プロセスの時間軸などを示せるとより良いです。

小粋fm

このパターンのカジュアル面談については、僕のpodcastでも少し話をしているので、雰囲気を感じたい方は聞いてみて頂けると嬉しいです。(即興の寸劇なので、その点はご了承ください笑

まとめ

カジュアル面談なので、当然合否はありません。一方で、選考と関連している為、今後のプロセス、ポジションの説明などが入っている点、次の面接をより良い時間に出来る為のインプットを意識する、などがBとの差分としてあるのかなと思っています。

B : 選考プロセス外のカジュアル面談

次に、選考プロセス外のカジュアル面談です。これがカジュアル面談ですね、本来の。

Meetyさんがカジュアル面談のガイドラインを公開されています。

- 志望動機を聞くことはNGです。当然、合否を伝える必要もありません。
- 会話を主導するのはあなたです。話せるネタを軸に話題が尽きないようにしましょう。
- あなたが質問する場ではなく、参加者の質問に答える場です。
- 参加者が興味を持ったら、次の面談や選考の案内をしましょう。

カジュアル面談のガイドライン - Meety

このパターンのカジュアル面談について考えてみます。

どんな時にする?

  • Meetyで上げているテーマに興味を持って頂けた場合

  • Twitterでのコミュニケーションを通じて、軽く話しませんかとなったり

  • 勉強会を通じて交流が生まれ、軽く話しませんかとなったり

  • 共通の知人で繋がり、軽く話しませんかとなったり

僕だとこういうパターンが多いかなって思います。

目的

  • お互いを知る

  • お互いの学び

  • 課題の壁打ち、ケーススタディ

  • (興味やきっかけがある場合)

    • 会社・プロダクト・エンジニアリング・組織などをより知ってもらう

  • 結果すぐにではなくとも、どこかのタイミングで応募や選考に繋がったら最高

とか書いてみたものの、話すことそのものにより重きがある。
書いておいてなんだが、目的は事前に定まってないっていうのが正しい気がしている。事前に話す内容をすり合わせてそこで目的を決めることもある。(目的とまではいかなくても、こんな話聞けたらいいな、こんな話できたらいいなというのはある。)
会社に興味がありカジュアル面談を行う場合もあるので、その場合はAに似ていくイメージがある。
でも、たとえそうではなくとも、カジュアル面談をする側もされる側も何かしら学びがある、からカジュアル面談はやっぱいいな、となるイメージ。

コンテキスト

カジュアル面談の目的は、採用に閉じて考えない方が良いと思います。
学びを得る上でもとても有効な手段だからです。

課題の壁打ちや、設計の壁打ち、マネジメント方法の壁打ちなどにカジュアル面談というか外部の方との1-1はかなり為になります。話せる話、話せない話は気をつけるとして。

生きた話が聞けるし、その上で質問ピンポイントに出来たりするんですよね。技術的負債への取り組みやマイクロサービス化みたいな話はケーススタディめっちゃ為になります。また、それこそ他社でどんなカジュアル面談をやっているかですら、カジュアル面談を担当する人からするとコンテンツそのものが参考になったりするわけです。

なので、学び + 主旨によっては興味を持ってもらうみたいな全体感でいます。それが、将来的なマッチングに繋がることも全然あるし、場合によってはめっちゃ意気投合する、みたいなケースもあるので、短期間で採用に繋がることもあると思います。

内容

内容はケース・バイ・ケースではあるのでうが、 会社のこと or ケーススタディをお話するというケースが多いです。

会社のこと

会社のことを話す場合はAとかなり似ますが、ポジションやプロセスの話はそんなにする必要がないので、

  • 会社、事業、Vision、Mission

  • プロダクト

  • エンジニア組織・技術スタック

を話すことがあります。相手が自分の会社に興味を持って頂けるパターンですね。

ケーススタディ・壁打ち

こっちは課題の壁打ちなどをしながら、お互い学びを得ていく、というケースが多いです。僕の場合だと、例えば

  • 採用全般どうやっているか

  • Engineering Managerの責務

  • グローバルなエンジニア組織のマネジメント

  • 技術的負債への取り組み

  • 組織拡大のタイミングと勘所

  • キャリアの話

  • フロントエンドの話

  • バックエンドの話

とか、こういうことをお互いの会社でどうやっているか、とかを話を聞かせて頂いたり、したりすることがあります。他の会社での取り組みを聞いて、自社との差分を考え、場合によっては自社にインプリしていく、みたいな感じですね。学びしかありません。

小粋fm

小粋fmでは、ここ半年くらいゲストを及びして様々なテーマで話をさせて頂いているのですが、ある意味オープンなカジュアル面談に近いです。特定のテーマで壁打ちしたり、話を聞かせて頂いて、自身の学びとしています。

まとめ

カジュアル面談は採用の文脈で捉えることも多いですが、Bのカジュアル面談は、学びとマッチングの2つがポイントかなと思います。

また、僕自身もmeetyをopenしています。もしもご興味持って頂けたらお話しましょう!今は下記のテーマでのmeetyしかopenにしていないのですが、正直どのようなテーマでも大丈夫です笑
他のテーマでもオープンしようと思っています。

さいごに

カジュアル面談は、中途、転職者にとってもある意味新卒の時に会社を探していたような、行く or 申し込む会社や人のことを事前に知る機会を気軽に与えてくれるような感覚も個人的にはあり、良い世の中になったなと感じています。
面接だといろいろ連絡きちゃって疲れちゃったりもするけど、カジュアル面談だとお互い気軽ですし。
近い将来、カジュアル面談が会社や人を知る独立したプロセスとして、さらに当たり前になっている世界が楽しみです!

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