今日より少し、やさしい明日へ 【052/200】
ヤマカワタカヒロです。
2019年最後のnoteになりました。
年始から毎週投稿を宣言し、無事に1年間、完走することができました。
今年のライブで歌った楽曲を集計してみたところ、全21回のライブでちょうど200曲となりました。
歌った回数の多かった楽曲ランキング10は以下の通りでした。
順位 曲名(発表年) <昨年順位>
1位(10回) 君が好き(2017) <2位>
2位(9回) 頼らない(2018) <圏外>
3位(8回) おいで、ここに。(2016)<4位>
記憶(2019) <->
Compass(2019) <->
6位(7回) 叶える(2016) <1位>
ストーリー(2000) <6位>
アンサーソング(2012)<圏外>
羨望症候群(2019) <->
10位(6回) タッチ&ラン(2018)<3位>
それでも僕らは(2016)<5位>
さて、2019年の振り返りはこれくらいとして、今回は2020年に向けて、現時点で思っていることを少し書きたいと思います。
この回で書いた通り、僕は3枚の名刺を持って活動しています。
このnoteでは、主に2名目の名刺「シンガーソングライター・ヤマカワタカヒロ」としてのアーティスト活動について、書いてきました。
そして、今年はアーティスト活動と同じくらい、3名目の名刺である「NPO法人 HUG for ALL」の理事としても、精力的に活動をしてきました。
HUG for ALLでは、児童養護施設の子どもたちの支援を行っています。
この12月に、僕と同じ誕生月に、団体としての3歳の誕生日を迎えました。
現在、バースデードネーションを受け付けていますが、こちらに寄せたメッセージを、このnoteにも載せておきます。
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(2019年12月28日のFacebook投稿より)
昨日は僕の41歳の誕生日でした。
たくさんのお祝いメッセージをいただき、下北沢LOFTでの歌い納めバースデーライブにも会いに来てくださり、心から感謝申し上げます。
いただいたメッセージには個別にお返事させていただきます。
さて、2019年は僕にとって大きな転換点になった年でした。
2016年から「シンガーソングライター」として2枚目の名刺を持って音楽活動を行っていますが、今年2019年は、3枚目の名刺として「NPO法人HUG for ALL 理事」を拝命し、児童養護施設の支援を行う団体の経営に正式に参画しています。
HUG for ALLの立ち上げ時から、個人的に応援し、相談に乗ってきていましたが、自分の音楽の活動がきちんと続けられる状況になってきたこと、HUG for ALLが立ち上げ期から成長期に入ろうとしていることから、理事として団体の運営にコミットすることになりました。
児童養護施設では、虐待・貧困・保護者の病気・死別など、なんらかの事情で家庭で暮らすことのできない子どもたちが暮らしています。
児童養護施設に限らず、里親家庭やその他の支援の枠組みを含めた、いわゆる社会的養護の庇護下で生活をしている子どもたちは全国で約45,000人と言われています。
「親に頼れない」ということが、どれほどの社会的ハンディキャップであるか、僕は実際にボランティア活動に参加するまで、全く理解できていませんでした。
・生活習慣を身につけること(歯磨きや入浴など)
・読み書き計算の基礎学力や、学習する習慣を身につけること
・好奇心を持ち、好きなことをやること
これらは、親を頼れない子どもたちにとって、とても難しいことです。
また、親を頼れない、ということが、どれほど心理的安定性を欠損することなのか、様々な子どもたちと出会って、様々な現場の方々のお話を聞いて、その重さを僕は初めて知りました。
児童養護施設の職員さんたちは、忙しく、心身の負担の大きい仕事を、一生懸命取り組んでいる方が多くいらっしゃいます。
子どもに向き合うことは、一般家庭においても簡単なことではないですし、様々な状況を抱えた子どもたちを一人で何人もお世話をしている職員さんたちのご苦労は推して知るものがあります。
職員さんたちが「本当はもっとこうしてあげたい」と思いながら、手が回らない。自分たちだけではできない。
そんな領域を、HUG for ALLは、多くの大人たちの力を集めて、一つずつ支援していきたいと考えています。
今、HUG for ALLでは、施設内での小中学生向けの学習プログラムを提供しながら、改良を続けています。
支援を始めた一期生の子たちは、もう来年には高校受験を迎えます。
学習支援に加え、
・「安心して話せる大人たち」との関係性を築くこと
・自分の「好き」や「得意」を大切にし、可能性を信じること
・社会で生きていく上で必要な知識を一緒に身につけていくこと
などを大切にしながら、子どもたちの自立を長く支援していきたいと考えています。
また、その取り組みをナレッジ化し、全国の同じような取り組みをしている皆さんと共有し、より多くの子どもたちを支援し、より多くの職員さんたちを支援し、より多くの大人たちと社会活動を楽しむ機会の提供をできるようにしていきたいと考えています。
社会的養護の大きな課題は、それがどんな課題なのかが知られていないこと、にあります。
社会的養護について、より多くの方に知っていただき、どんな支援が必要なのかを一緒に考え、実際に一緒に活動してくださる仲間を増やしたい。
また、活動継続に必要な資金は、大口の助成元依存ではなく、共感いただける一般の社会人の方々から少しずつ広くご支援いただくことで賄えるようにしたい。
今回のバースデードネーションは、そういう願いを込めて、単発のクラウドファウンディングではなく、我々の活動を広く知っていただくための情報発信と合わせて、団体の誕生月である12月を中心に、毎年継続的に実施していきたいと考え、企画しました。
寄付にかかわらず、この活動を他の方にご紹介いただけることも、とてもありがたいご支援となります。
ぜひ、お近くの方にご紹介いただけましたら幸いです。
この世界が、今日よりも少し、やさしい明日を迎え続けられるように。
今後ともHUG for ALLにご支援をいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
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2020年はおそらく、3枚の名刺がより融合した活動を行っていくことになると思います。
僕自身、まだよくイメージができていないけれど、来年の今頃、僕はきっとこれまでとは違う景色を見ているのだと思います。
先日、下北沢LOFTで発表した通り、1年後の2020年12月27日に、僕のバースデーワンマンライブが決まりました。
そこにどんな人たちが集まってくださるのか、今からわくわくしています。
ありがとう2019年。そして、2020年へ。
世界が、今日より少し、やさしい明日へ向かっていけますように。