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都知事選から二カ月経過した最近の近況報告

最近何してんの? という質問をそれなりに頂きますので、近況報告をしたいと思います。最近、主にやっていることは下記の3つです。

  • 1)都知事選の宿題をちゃんとやり切る

  • 2)今後のことを考える

  • 3)認知拡大のための露出

1)都知事選の宿題をちゃんとやり切る

都知事選の延長線上でやらなければいけない宿題がいくつかあります。例えば私は出馬表明会見で「作ったソフトウェアはオープンソース化する」と宣言していました。また、安野陣営が選挙期間内に得られた知見についても公開していきたいと考えておりました。

これには二つの意味があると考えています。一つは政治における透明性の水準を上げることができるのではないかということ。そしてもう一つは知見が公開されることによって、参入障壁が高くなっている政治領域の障壁を少しでも下げられるのではないか、ということです。

ソフトウェア公開の作業については予想以上に時間がかかっております。ライセンスの問題やコントリビューターの権利の問題などについてリーガルチェックをしなければなりませんし、突貫で作ったシステムなのでコードのお掃除をしなくてはいけないところも多々あります。停滞しているということはなく、粛々と進んではいるのですが、今しばらくお待ちいただければと思います。おそらく9月中には出し切れるのではないかという現時点見立てです。

現状、全部で4つのモジュールについてドキュメントを出していく想定です。

  • Talk to the Cityの活用ノウハウ (完了)

  • AIあんののソースコード (進行中)

  • 投票マップシステムのソースコード (進行中)

  • 政策改善リポジトリのテンプレート (ほぼ完了し公開作業待ち)

うち、Talk to the Cityの活用ノウハウについては下記の西尾さんの記事にて公開しておりますので、是非ご覧いただければと思います。

また、9/8にはYouTubeにて『エンジニアの知的生産術』『コーディングを支える技術』の著者でもあるソフトウェアエンジニアの西尾泰和さんと一緒に補足的な説明をするライブ配信も予定しております。興味のある方は是非こちらもご覧いただければと思います。

知見の共有という意味でいうと、サポートしていただいた方の協力を元にこの2カ月で多くの記事・動画がリリースされています。すべてをまとめたものはまたどこかに作る予定ですが、いくつか抜粋で紹介させていただきます。

下記のような形で、動画形式で振り返りをしているものもあります。

また、有志による調査レポートや、当時のタイムラインのまとめなどの記録も公開いただきました。まとめていただくのは大変な労力だったと思います。ご協力いただいた方、本当にありがとうございました。さまざまな学びがありました。

全ての記事についてこちらでメンションしきることは難しいのですが、またソースコードなど出そろったあたりでまとめさせていただければと思います。

2)今後のことを考える

都知事選にチャレンジした経験を通じ、『テクノロジー』と『行政・政治』の掛け合わせの領域で自分が貢献できそうなことはあると思いました。ただ、具体的に何をどういう風に自分がやっていくべきなのか? ということについてはまだ決め切れていない状況です。

大きく3つの方向性があると思っていて、現段階ではいずれもありうるなと感じています。

  • a) 再び別の選挙にて自分が出馬する

  • b) 行政の中から手伝う

  • c) 独立した組織を作り他の人をサポートする

a) 再び別の選挙にて自分が出馬する、という筋に関して言えば、具体的にどこの選挙でどう勝つのか? ということを考えなければなりません。区長/市長選、知事選、地方議会選、国政、新党立ち上げなどさまざまなレイヤーの選挙があり、それぞれで当選した時にできること、当選できる可能性は異なります。実際の政治的意思決定に対して影響力を持つことができる選択肢ですが、選挙で当選するのは簡単なことではありません。

b) 行政の中から手伝う、というのは地方自治体や中央省庁をお手伝いするというパターンです。外部アドバイザーのようなライトタッチな形から、ハンズオンで完全に『中の人』になるパターンまで色々あります。直近で言えば、ライトタッチな外部アドバイザーのようなお話はいただいており、一部についてはお受けしたいなと考えております。

c) 独立した組織を作り他の人をサポートする、というのは一般社団法人や株式会社のような組織を作り、政治家や行政を外から助けるパターンです。何かをやるときに自分ひとりでできることはたかが知れているわけですが、このパターンであればエンジニアのチームを作りながらいろんな政治家や自治体や行政をサポートする、ということができるかもしれません。ただし、お金のやりくりは非常に難易度が高いことが予想されます。

どれも長所あれば短所もある中で、悩ましい意思決定だなと感じています。ここについては1)よりもさらに時間がかかると思いますが、しっかり方向性を決めたときに公表できればと思っています。

3)認知拡大のための露出

上記のa, b, cどの選択肢にも共通して言えるのは『認知が必要』ということだと思います。上記に紹介した報告書でも『■選挙期間中の悲しかったこと』として下記が挙げられていました。

メディア・地上波の露出の無さへの失望(特定候補者しか扱わない)ことへの不満が非常に多かった それに伴い、知名度の無さ、知名度がなかなか上がらなかったことへのもどかしさが多数挙がっている ⇒・知名度に関しては、準備期間が足りなかった、もう少し長く期間があれば、もっと早い段階で知られたら、周囲で誰も知らないので推せなかった・・・

安野たかひろ候補 選挙活動に関する、高関与層意識実態 自主調査 報告書

また、実際に数々の調査でも、選挙には知名度が重要であると結論づけられています。

私はこれまで「有権者は何を基準に投票しているのかを解き明かし、必勝の策を練り上げたい」と思い、現場で問い続けてきました。
各種の世論調査の結果や学術的な研究論文なども読みました。その結果、行き着いた結論は「知名度」です。
選挙の種類や構図によって違いはありますが、どんな選挙であれ有権者からすれば「その候補者を知っているか、知らないか」というのがまず大きな基準であり、政策は二の次です。
結局は知名度こそが、候補者の得票を大きく左右する要素なのです。

選挙の現実とは?有権者が投票する基準や立候補のリスクを解説 
https://vonnector.jp/bible/157/

幸いなことに、都知事選の残り香があった7月、8月にはさまざまなメディア、イベントなどで依頼があり、登壇させていただく機会がありました。この残り香があるうちに・・・ということで積極的に色々顔を出させていただきました。

また、対話がしやすいオウンドメディアを育てていくのも重要だと思い、YouTube運用を始めてみております。まだ慣れないことが多く、正直手探り状態ではありますが、平均で週1度程度はライブ配信をしている感じです。チャンネル登録者数10万人(=銀の盾)を目指しながら頑張るので是非生暖かく見守っていただければと思います。

どんな動画だとみてもらえそうですかね? という質問を昨日ライブ配信でしたところ『他の人との対談』とか『時事問題について話す』とか『技術について解説する』とかいろいろアイデアをいただいたので、そういった内容を出していきたいと思います。

まとめ

9月も引き続きこの3つ、『宿題』、『今後の計画』、『認知拡大』に時間を使っていく想定です。また動きがあれば適宜Xやnote、YouTubeでアップデートしていきたいと思います。