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近隣説明とは

先日、とある保育園の近隣説明に同行してきました。
近隣説明は行政の指導によって行う場合もありますが、必ず行わなければならないものでもありません。

ただし、保育所の新設の場合で更地に建てる場合は、行政主導のもと、近隣説明を行う場合が多いです。また、ある程度敷地が大きい場合は開発行為となり、その指導要項の一環で近隣説明を行う場合があります。

近隣説明は個別訪問で行う場合と、説明会として会場を用意して参加者全体に説明する場合とがございますが、こちらも行政主導の場合は行政に指示に従ってどちらをを行うこととなります。

行政主導の場合でなければ、基本的には事業主の任意で決めていける事ではありますが、今後20年、30年とお付き合いしていく方々ですので、ある程度慎重な判断が必要になってきます。
一方で明らかな法令違反をしていない限り、近隣の方々から受けた指摘を全て網羅して解決する必要はありません。近隣の方々によっても各々の立場や住まいの場所によって状況が異なるので、指摘内容は十人十色です。右側の人と左側の人の主張が180度違う場合もあります。
そのあたりは指摘を一旦は受け止めて、出来ることと出来ないことを説明会を通して共有していくことが大切になってくるかと思われます。

説明会で受ける質疑は大きく分けて下記のように分類出来ます。

①施設に関して
②運営に関して
③建物に関して
④工事に関して

◾️施設に関して
「なぜこの場所に保育所が必要なのか」
といったような質問です。こういった質疑に関しては保育所の場合は行政が主導で市内の状況を含めて説明いただく形になります。
特に更地に保育所を建てる場合は感情的になられる方もいらっしゃるので、
特に慎重な回答が必要になります。

◾️運営に関して
・こども達の発する音に関して
・駐車場に関して
・送迎に関して
・行事ごとに関して
・匂いに関して

◾️建物に関して
・日影に関して
・建物位置に関して
・窓に関して
・室外機に関して
・匂いに関して

◾️工事に関して
・工期に関して
・音に関して
・作業時間・曜日に関して
・工事車両に関して
・粉塵に関して

大きく分けるとこのような形でしょうか。
工事に関しては実際には施工会社によるところが大きいので、
そこが決まってないと、回答できない部分が大きいかと思われますが、
近隣の方々がよく質疑にあげるのは上記のようなことが多いと思われます。

敷地周囲に十分なスペースがない場合も多いので、そういった場合は、何かしら解決の難しい部分も出てきてしまうかと思いますが、会話を重ねて、両者が納得いく形になるのが、やはり理想的ではあります。


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