「ぼくのブック・ウーマン」の授業を見る②
こちらの投稿の続き。
附属小金井小・小野田雄介先生による、「ぼくのブック・ウーマン」第2時。
昨日の続き、後半部分を配る。先生が音読する。子どもたちは、円形の机配置でそれを聞く(机の数を減らして、子ども3人に机2台くらいにすることで教室内での円形配置を可能にしてるの、初めて見た)。
末尾の「この物語は、〜もとに生まれました」まで読み終える。先生はすぐにはしゃべらない。子どもたちの間にさざめきが起こる。
その後自由に感想交流。そして最後に、それぞれ感じたことをプリントに書く。
子どもたちの読み、興味深い。
途中で、「家に本を届けてくれる人」というところから、「ヤクルトのおばさんみたい」という話になって、さらに、荷物配達や置き配の話にもなる。
といった、盛大な脱線のような話もでるが(しかも「わかるわかる」とえらく共感を呼んでいた)、
などと、本文に戻ってくるのも面白い。
など、よく見てるなあと思うし、
みたいなのもすごい。
もっとも、これだけいろいろ考えられる子どもたちであっても、私が「あれっ」と思ったのは、彼らの多くが、ブックウーマンの行為を、「やさしさ」の観点から捉えていること。
といったもの。
字が読めて当たり前、本があって当たり前の今の彼らにとって、識字ということがもつことの意味とか、文字文化と知の世界を多くの人に開くための人々の尽力とか、図書館は単なる本の貸出業ではないこととか、そのあたりのことはなかなかイメージがつきにくいのだろう(子どもたちは、というか、社会の中でも十分認識されていないかも)。
たしかに、子どもが書いたもののなかには、
などなど、それにつながるようなものも出ているので、今後の展開にかかっているのかもしれないが。
明日の時間割が変わったおかげで、第3時も見にいけそう。楽しみ。
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