R.I.P. 北別府学

 野球解説者の北別府学氏が亡くなりました。白血病を患われたと記憶しており、このところどうされているのかと気にしたこともありましたが、先月にご次男の骨髄を移植する手術も受けられたものの、残念ながら帰らぬ人となりました。

 北別府というお名前からは大分県を連想させられますが、出身校は都城農高ですから宮崎、出身を存じ上げなかったのですが、鹿児島なのですね。私がプロ野球を観始めたときのカープのエース、当時、小5の私は投手の良し悪しなんて言うのは分かりませんでしたが、そのコントロールの良さから精密機械なんて呼ばれているのがカッコよくて憧れた記憶があります。コーチ時代に「筋肉番付」に出演し、ストラックアウトを見事パーフェクト、自分のことのようにうれしかったのを覚えています。

 北別府、大野、川口の三本柱に、川端、清川なんていう中継ぎ、抑えは炎のストッパー・津田恒美という時代でした。高橋慶彦に憧れてカープファンになりましたが、北別府をはじめ他の選手ももちろん印象に残っています。

 通算213勝141敗1757奪三振、最多勝2回、最優秀防御率1回、最高勝率3回、沢村賞2回、MVP1回と凄まじい実績を残されています。ただ、本当に淡々としたピッチングのイメージで、これと言って印象に残っている投球というのがありません。遠い昔だからということもありますが、そうしたところも精密機械と呼ばれる所以だったのかもしれません。

 引退後は野球解説者、コーチ、沢村賞の選考委員などを歴任する傍ら、2011年からブログを始めて、かなりマメに更新されていました。かつてはよく読ませて頂いておりましたが、今年の3月からは奥様が更新されていたようなので、かなり容体は悪くなっていたのでしょう。しかしながら、WBCの決勝戦は奥様と看護婦様とご一緒されていたようですが、眠っていたとありました。

 今まで気が付かなかったのですが、そのブログには「【お約束】1,直接対面でお話しするように。コメントをする際は、北別府と直接対面でお話しするように書いてみてください(^^)きつい言葉は見ている人皆がつらい思いをしてしまいます。一時の感情に任せて書くのではなく、一呼吸おいてリラックスしてコメントしてください。皆様のコメントはできるだけすべて掲載したいと思っていますが、やはりきつい言葉があると掲載できないこともあります。どうかご理解ください。」とありました。これ、私自身も心がけているところなのですが、なんとも優しいお願いの仕方で、お人柄が表れているなと思わされました。もう一度コーチ、あるいは監督としてカープのユニフォームを着て頂きたいところでしたが、残念です。

 昨日、球場では半期が掲げられ、先発の床田が見事に完封、末包と堂林のホームランもペイさんに届いたかな。 R.I.P.

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