広島アスリートマガジン11月号


 「広島アスリートマガジン11月号」を読みました。表紙は野村祐輔投手。野村祐輔引退記念号ということで、広陵高校野球部の中井監督、明治大学野球部の善波監督、カープの石原バッテリーコーチ、元カープの安部友裕氏、巨人の菅野投手、小林捕手、そして元佐賀北高校野球部の副島氏、久保氏まで引っ張り出して来ました。

 中井監督は引退試合に招待されたそうですが、この時期、通常は秋季大会があるのだそうです。しかし、早々に広陵が負けてしまったので、皮肉にも参加が叶ってしまったそうです。「祐輔のために負けたんで。ほんま残念だったわ」と本人にいったそうですから、中々の鬼畜ぶりです。また、野村祐輔の母親が体調を崩しているときには広島から小倉に日帰りで通いながら登板していたそうです。それを他言せず、そのせいで勝てなかったともいわず、亡くなられた時だけ葬儀のためにローテーションを外れていたのだそうです。全く知らなかったので驚きました。人知れず、辛いプライベートを抱えることは誰にでもあるのかもしれませんが、なんとも切ないお話です。

 野村投手は、自分でやるべきことをしっかりと全うしており、安部氏は野村投手のそういうところから学んだと話していました。野村投手はマイペースという印象がありますが、周囲に影響されることなく、ストイックに自分のやるべきことをこなしていたそうです。マイペースなところから、「周囲に合わせない、協調性に欠ける」といったエピソードも聞こえてきましたが、「自分では変えられないところに気を取られず、自分がやるべきことをやるしかない」という姿勢もマイペースと言えるでしょう。

 極楽とんぼ・山本圭壱氏の連載「だって野球が好きなんだもん」は異例の謝罪から始まりました。9月の歴史的失速によって10月号の内容が本人曰く「全くトンチンカンな予想になってしまい」ましたので、その謝罪でした。いや、しかしあの失速は予測できませんよ。私自身も11/3、4に広島に行こうと計画していたのですから、致し方ないでしょう。

 ベイスターズも下馬評を覆して日本一に輝き、21世紀で日本一になっていない球団はカープだけになってしまいました。よく考えたら最後の日本一は1984年で、私が野球を見始めたのは1985年ですから、私自身も未だカープの日本一は目の当たりにしていないのです。私はあと30年位は生きられるでしょうが、出来れば球場に行けるくらいの年齢のうちに日本一になって頂きたいものです。

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