インディー・ジョーンズ 運命のダイヤル(ネタバレします)
映画「インディー・ジョーンズ 運命のダイヤル」を観てきました。インディー・ジョーンズシリーズはかつてテレビで1度だけ観たような観ていないようなといった程度で、トロッコに乗って崖の上から飛ぶシーンだけ覚えています。そんな程度なのですが、妻が見たいというので観に行きました。
ジョージ・ルーカスの作品なんですね。そんなことさえ知らなかったのですが、妻が「スター・ウォーズ」も好きでそちらも観るようになりました。両方ともハソソソ・フォードが出演しています。なんて言うか、黒澤明監督作品によく出る仲代達矢みたいな関係なのかなと勝手に思いました。
ストーリーは第二次世界大戦中のドイツで、スパイとしてナチスに潜入していたインディーが、バレて捕まってしまうところから始まります。バジルと共に「運命のダイヤル」を奪って逃げだすのですが、高速で走る列車の中、上、横を駆け巡り、たいへんハラハラさせられました。
その後も、カーチェイスだけではありません、馬、バイク、飛行機とあらゆる乗り物を駆使して、ハラハラさせられるシーンが繰り出されてきます。。海の中ではウツボの大群、洞窟の中では巨大なムカデなど大量の虫と次から次へと大変なシーンの連続でした。チェイスの相手は、「運命のダイヤル」を取り返しに来たナチスの残党ですが、この連中が躊躇なくバンバン銃を打ってきます。これがまた、インディーには当たらない。でも、「全然当たらないんだな」なんて思っていたら、終盤、肩口に当たってしまいました。
なんとも大味で、繊細さのかけらも感じられないのですが、豪快で面白いという見方も出来ます。しかしどうしても現実的な目線になってしまい。小さい子どもが見たら、道端に停まっている乗り物は、「乗ってもよいモノ」と刷り込まれてしまうのではないかと心配になりました。
ちょっと話がそれますが、ダスティン・ホフマンの「卒業」、観たことはないのですが、主人公が結婚式に乱入して新婦を奪い去ってしまうというラストにどうしても共感できておりません。というのも、どうしても奪い去られた方のことを考えてしまうんですよね。そういう意味で、インディーとその仲間に馬や車、バイク、飛行機を奪われた方々のことや、カーチェイスで色々と破壊された方々のことを考えてしまうところなのですが、あまりにもその件数が多すぎて、どうでもよくなってしまう映画でした。