国葬反対で焼身自殺図る
総理官邸近くの路上から「人が燃えている」との110番通報があり、駆け付けた警官が消火にあたり燃えていた人は意識不明のまま病院に搬送、消火にあたった警官もやけどを負いました。燃えていたのは自称70代の男性で、みずから火をつけたとのことです。警察官に「国葬反対」と話をし、現場からは「私個人は国葬に絶対反対」というメモも見つかったということです。
焼身自殺で思い出すのがRage Against The Machineの1stアルバム「Rage Against The Machine」のジャケットです。
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僧侶らしき人が燃えている写真で、非常にインパクトがあるのですが、2012年にバンド結成20周年でリマスター版が発売され、そのジャケットは1stアルバムの写真を引きで使っており、ガソリンのポリタンク等が映っていて非常に生々しいですね。
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ここで焼身自殺をしているのはティック・クアン・ドックというベトナムの僧侶で、1963年当時南ベトナムの政権が行っていた仏教徒に対する高圧的な政策に抗議して自らガソリンをかぶって焼身自殺、燃え上がる炎の中でも命絶えるまで坐禅の姿勢を崩さなかったとのことです。仏教はヒンドゥー教ではサティーという慣行や政治的抗議、離婚、絶縁なんていう理由から何世紀にもわたって行われてきたということです。チベットでは中国の圧制に対する抗議の焼身自殺が相次いでいるそうです。世界に発信するためとのことですが、それで中国がどう変わるのやら、ぜひともほかの方法を検討してほしいと思います。
そうした宗教弾圧とか圧制といったことに対する抗議と比べて、選挙で選ばれた内閣が閣議決定していることに対してこんな行動に出るのは、狂気としか思えません。しかしながら、国葬に反対の方々からすれば英雄視されてしまうのでしょうか。訳が分かりませんが、なんていうか「このまま国葬を行うのは危険」という雰囲気が作られるような気がして、狂気と思えたものがなんとも巧妙にも思えるようになりました。
いずれにしても国葬は行われるのですから、日本の威信にかけてしっかりとした警備体制で臨んで頂きたいと思います。しかし、かつてコピーしていたRage Against The Machine、大学の後輩から教えてもらったバンドですが、すでに10年前に結成20周年なんて、そっちのほうが恐ろしいです。