ビジネス書の著者になっていきなり年収を3倍にする方法
松尾昭仁著「ビジネス書の著者になっていきなり年収を3倍にする方法」を読みました。繰り返しになりますが、著者は出版・セミナーコンサルタントで、私を出版に導いてくれた方です。この度、かつての著書が新装増補版として発売されるとのことで手に取りました。
著者自身の初めての出版の経緯が書いてありました。著者はセミナー講師を初めて半年くらいで著者のホームページを観た編集者から出版の声がかかったのだそうです。セミナー講師としてはキャリアが浅かったのですが、この機会を逃さず、編集者にある程度の時間を貰う了解を経て、そこから出版に向けて勉強をし始めたとのことでした。半年で編集者から声がかかったという所についてはそれ以上言及されていませんでしたが、これが「運良く」なのか、他に仕掛けがあったのかで大きく違ってきます。しかし、いずれにしてもキャリア半年の仕事について「本を書きませんか?」と言われても、逡巡してしまう人が多いと思います。そこを積極的にチャレンジされたというのが凄いですね。「チャンスの神様には前髪しかない」なんて言いますが、見事に前髪を掴んだということでしょう。「チャンスの神様ってどんな髪型なんだ?」なんて屁理屈を言ってないで、積極的にならなければなりません。
ワタミの渡邉美樹氏について、その著書は「リクルート(求人)のために出版するパターン」と分析されていました。渡邊美樹氏の知名度が、出版以前か以降かというのはちょっと把握できていないのですが、出版が求人に効果がありそうというのは私も考えるところでした。どちらかというと個人的な趣味で出版の活動を始めましたが、書けることと言ったら仕事のことだし、出来上がった本には私の考え方がまとまっているので、現在、高校の進路指導の先生に配るなどしています。また、埼玉県内の高校の図書館にも寄贈させて頂きました。ちょっと高い会社のパンフレットだと思えば、広告宣伝費で落としても良かったような気もします。
出版のテーマについて「今までに時間、お金、情熱を注いできたものは何か?」を基にテーマを選定するとありました。この言葉もどこかで聞いたような気がしましたが、マーケティングの研修を受けたときに、「市場を決める」という最初の段階で言われたのでした。出版のテーマも、市場と言い換えても良いのでしょう。
「出版は誰でもできる」という章がありましたが、実際に著者主宰の出版セミナーを受講してみて確かにそう思えました。ですので、つけ加えさせて頂くと「出版は(本書の著者にお世話になれば)誰でもできる」だと思います。