アメリカ大統領選のしくみ


 文教社編集部著「簡単解説 今さら聞けないアメリカ大統領選のしくみ」を読みました。大統領選のしくみが良く理解できていなかったときに、Kindle Unlimittedにあったのでレンタルしたのですが、8ヶ月放置しておりました。以前読んだ「アメリカ大統領選完全ガイドブック」のレビューを、本書を借りた翌日に投稿していたので、おそらく物足りなかったのだと思いますが、放置しているので、飽きちゃったのかもしれません。

 本書は2020年の大統領選挙中、共和・民主両党の党大会前くらいに書かれたもので、共和党候補がトランプに、民主党候補がバイデンに決まるあたりのところを、その他の候補者も含めて具体的に書かれていました。放置しないでタイムリーなところで読んでおけば、もっと楽しめたと思います。

大統領に立候補する条件は、アメリカ生まれ、年齢が35歳以上、合衆国に14年以上巨樹というものです。移民はダメなんですね。これはアメリカ合衆国憲法に謳ってあるそうですが、民主党政権だったら改正しようなんて言う話になりそうな気がします。歴代の大統領はWASPと呼ばれる人たちだったとありましたが、WASPという文字を見てしまうとLAメタルの血が騒いでしまいます。当時、WASPの意味なんて気にしたこともありませんでしたが、White(白人)、Anglo-Saxon(アングロサクソン)、Protestant(プロテスタント)という意味だそうです。例外としてはジョン・F・ケネディはプロテスタント、バラク・オバマは非白人ですが、やっぱりどちらも民主党です。

 「なぜアメリカ人はあんなに大統領選に熱狂するのか?」というコラムがありました。日本にいると、選挙に熱狂するなんてあまり考えられませんが、アメリカでは選挙に関する規制が少なく、国民も自分たちの投票で決めることができるという政治参加の手ごたえがあり、かなり自由に選挙を楽しむことができるから熱狂するのだとありました。一方でヒスパニック系の人々は様々ハードルがあって政治参加しづらいのだそうです。政治参加に熱狂できるのは良いことですが、それが一部の人に限られてしまうのはあまりよろしいことではないでしょう。各国それぞれ問題を抱えているわけです。また、熱狂が高じて、2020年は残念なことが起こってしまいましたから、日本のように冷静な方が良いのかもしれません。また、直接大統領候補者の名前を書いて投票するわけでもなく予備選挙では一般有権者の投票によって代議員が選出され、彼らが自分の党の全国党大会に集まって、各党の大統領光を指名します。本選挙では、一般有権者の投票で選挙人が決まり、この選挙人の選挙人投票によって大統領を選出します。

 まだしっかりと理解できているわけではありませんが、来年はしっかりと経過を見ていきたいと思います。

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