移動ポイント
スマートフォンを利用しているとちょくちょく広告が入ってきます。無料で利用させてもらうアプリがほとんどですから、広告が入るのは理解しておりますが、最近「移動してポイントを貯める」なんていうアプリの広告を3件も見ることがありました。広告を見ただけで登録しようとも思っていないのですが、「クラシルリワード」と「ANA Pocket」ともう一つ広告を見かけたのでした。ANAがこうしたサービスを始めるのは、飛行機のマイルと絡めることができると思うので何となく理解できます。JALもやっているのかと思ったらありました。「JAL Wellness&Travel」というものです。
シリコンバレー発の「Miles」がこのサービスのさきがけの様で、昨年10月20日に日本でのサービスを開始、その後、追随するサービスが登場して広告を打っているのでしょう。こうしたポイントみたいなサービスっていうのは、かつて買い物してハンコを押してもらって、貯まると同じお店でいくらか還元してもらえるなんていうものだったと思いますが、私自身はカードを管理しきれず、昨今はほとんど貰うことは無くなってしまいました。しかし、そうした層を想定して、さらにスマホアプリでポイントを貯めるなんていう形式に変わってきています。
こうしたポイント還元サービスは顧客の囲い込みを目的としていると理解していたのですが、アプリを使用したポイントとなると、顧客の購買動向が収集できるなんて言う話を聞きました。一方、この移動アプリ、収入源が分かりません。出来ることと言ったら、登録している方々の移動履歴を得ることが出来るということでしょう。若干気持ち悪い気もします。ちょっと調べてみるとMilesではアプリで収集した移動データやアプリの検索・閲覧履歴などを匿名化し、グループ化した上で、どのようなユーザー層がどのような特典に興味があるのか、といった傾向を把握するのに活用、分析結果を活かしてマーケティングに活用するとのことでした。うーん、これで収益化できると確信をもって事業化するというのは凄いなと思います。
GPSの入ったスマホを持ち歩いている時点で、どこかに移動履歴が溜まっているのかもしれませんし、そもそも、私の移動履歴が何の役に立つのやらとも思いますが、必死に広告を打っているところも含めて、やっぱり何となく気持ち悪いです。特に使わなくてもよさそうです。