イチロー選抜

 東京ドームで高校野球女子選抜vsイチロー選抜KOBE CHIBENを観戦してきました。「イチローが何かやってる」という大雑把な印象しかなかったのですが、妻の友達にお誘いを頂いて観戦することができました。


 イチロー選抜 KOBE CHIBENはイチローの自主トレ仲間から派生したメンバーのようでした。入場時に配布されたパンフレットに両チームのメンバーが記載されていいて、KOBE CHIBENのメンバーには一人一人にイチローからのメッセージがありました。このメッセージが毒も交えて結構面白いものでした。昨年に引き続き松坂大輔が参戦し、今年は松井秀喜もニューヨークからやってくるという豪華メンバーです。


 KOBE CHIBENの先発はイチローです。ストレートは130㎞台中盤ですから、51歳とは思えない投球でした。また、女子野球なんて言うものを見たことがないのですが、おそらく投手の球速は110kmくらいかと思います。そうなると、イチローの球を打つのは至難の業かと思い、トップバッターはその通りファウルフライに打ち取られました。でも、高いフライだったので、結構振れているなという印象もありました。2番打者が左打者でしたがレフトへ大きな飛球を放ちます。それがレフト・松坂の頭を超えてツーベースとなりました。そこから連打を浴びせて女性選抜チームが3点を先制しました。この回、左中間の打球を負った松井が足を負傷してしまい、次の回からはサードに回りました。


 試合終了殿インタビューでイチローは「1回の表が終わらないかと思った」というくらい焦っていたようですが、その後はKOBE CHIBENも大人気なく女子選抜チームに襲い掛かります。1回裏に5点を返して逆転、その後も得点を積み重ねて、最終回は足を負傷した松井がスリーランホームランを放つなど、大差でKOBE CHIBENの勝利となりました。


 松坂は昨年「来年は投手として投げる」と宣言していたそうですが、レフトの守備でキャッチボールをしているときは、ずっとサイドスローでした。やっぱり方の状態が思わしくないようで、試合後のインタビューでは「来年こそ」と言っていました。ホームランを放った松井には、イチローから「来年も?」と問われ、言葉を濁していました。


 女子選抜の選手は全く知らなかったのですが、花巻東高校の佐々木秋羽という選手がいたので、「この娘って、佐々木麟太郎の妹かな?」なんて言っていたら正解でした。バッティングはちょっと消極的で、毎打席セフティーバントみたいな感じでした。ちょっと、どうなのかなと思っていましたが、先日「ミライ☆モンスター」に出演されていて、俊足が売りだということでした。


 イチローにしても松井にしても「野球に対する敬意を感じられた」と言っていました。ふだん、プロ野球を観ていて、私は野次るようなことはしませんが、やっぱり贔屓チームの不甲斐ない試合には不満を貯め込んでしまうこともあります。それでも一流のプレーヤーがぶつかった結果なのですから、敬意をもって見なければいけないなと思いました。

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