SNS誹謗中傷に対する裁判費用・示談金を公開

 DeNAの関根大気外野手が、4月から行ってきたSNS誹謗中傷に対する一連の裁判の結果や受け取った示談金の金額を公開しました。開示手続きと示談交渉の末に5件の示談が成立し、示談金は1人最大90万円、5人総額で415万円とのことです。他にも開示手続き中、刑事告訴を検討している者もあるそうで、総額はさらに大きくなり、刑事罰ともなれば前科が付くことになります。関根選手は「誹謗中傷の実態がどんなものか、そして誹謗中傷をした人がどうなるのかを世の中の方たちに認知してほしかったその中で中傷に苦しむ人も、一時的な感情で中傷をしてしまって後悔する人も減らしたい」と説明したそうです。

 こうした動きはどんどん進めてほしいですね。事の発端は今シーズンの巨人戦で死球を受けて出塁をしたことに対して、おそらく「当たっていない」と思った一部のファンから、「当たってねーじゃん、関根死ねよ」、「やっぱ関根ゴミだわ」なんていう中傷があったそうです。これでも相当ひどい言葉ですが、「あなたの家族全員が事故死で死んでほしい」なんていうものもあったそうで、ちょっともう世も末かなと思えるような事態です。

 かつては自宅でビールを呑みながら、ナイター中継を観ているお父さんが、テレビに向かって文句を言うなんて言う場面があったかと思います。そしてSNSに登場する誹謗中傷は、そうした文句が可視化されただけという説も聴いたことがありますが、流石に「死ね」とか「ゴミ」とか言わないでしょうし、家族全員云々ともなると、ちょっとそのレベルではないでしょう。一時の感情に振り回されて、口から汚い言葉が出てしまうというのは無い話ではないと思うのですが、感情に振り回されて、キーボードを叩いたり、フリック入力したりして汚い言葉を投稿するというのは、ちょっと「そんなことある?」と思ってしまいます。

 かつては、ナイター中継などを観られないときに、Yahooのコメントなどを観ていたこともありましたが、あまりにも言葉が汚いので観るのを止めてしまいました。比較的、まともなblogのコメントを観ていたこともありましたが、管理者の方が汚い言葉に耐えられなくなったようで、そのblogでも試合経過に対してコメントを募るのはやめてしまったようです。

 投稿している方が、軽い気持ちなのかもしれませんが、それにしても言葉が汚すぎますね。示談金が最大90万円というのもかなり安価だと思ってしまうのですが、そのあたりは関根選手の優しさなのかもしれません。中傷した本人を追い込み過ぎず、反省を促すことができる金額を模索されたのかもしれません。以前は、井納投手もこうした裁判をしていましたが、球団の許可が出ないとこうしたことはやりにくいのでしょうから、球団がしっかりと後押ししているのだと思います。

 自分も汚い言葉が頭を過ってしまうことがありますが、投稿したり、口に出す前にしっかり反省するようにしたいと思います。

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