バック・トゥ・ザ・うんちゃん

 中野のザ・ポケットにて舞台「バック・トゥ・ザ・うんちゃん ドライバーの消える日」を観てきました。地元の同業者である株式会社啓和運輸様が運送業界を広く知ってもらうため、そして業界を盛り上げるためにと企画した舞台の第3弾です。第1弾、第2弾ではキャストに知っている方がいたのですが、今回は元モーニング娘。・小川麻琴と元AKB48・太田奈緒のダブル主演だというのにどちらも知りませんでした。

 最初に登場したのは、今思えば何だったのか、、、。妙な仮面をかぶってた演者が人形を両脇に配置し、棒で人形・演者・人形のそれぞれ右手、左手、足をつないで3人で踊っているように見せる、コントでよくある光景でした。こういうの、何か名前があるのかと調べてみましたが、「分身人形」、「棒人形」なんて言うようです。最初にそれを観ただけで笑ってしまいました。

 舞台は2048年、AIで車を運転するロボットドライバーが登場し、人間のドライバーは不要になった世の中です。主人公の女性・パコは、そうした世の中で未だにドライバーとして働いています。「2024年のあとのき、運送業界と荷主と行政が、もっと真剣に業界のことを考えていたら、、、」なんていう両親の言葉から、マッドサイエンティストが開発したタイムマシンで2024年にタイムスリップします。このタイムマシンがデコトラで名前が「でコリアン」ですから、こちらも大笑いしてしまいました。

 2024年当時、まだ結婚していない両親が務める入間市の運送会社に入社したパコ。様々検討した結果、運送会社の窮状をPRするために、入間市の万燈まつりのステージカーで、運送業界の歌を皆で歌うことにします。しかし、パコとその父親が荒天でステージに遅れてしまいます。なんとか前のステージを引き延ばして、パコと父親が間に合いステージは盛況で終了。なんとも言えないドタバタ劇の中に、笑いの要素がしっかり詰め込まれており、沢山笑わせて頂きました。

 パコが未来から来たということも皆が足るところとなり、未来へ帰るパコと両親の別れのシーンでは、あんなドタバタ劇だったのに、ちょっとウルっと来てしまいました。第1弾、第2弾と比べると、ちょっと大味でしたが、作品としては非常に面白いものでした。今週末、12、13、14日には入間市の産業文化センターで公演されるそうなので、ご近所の方、業界の方は是非ご覧になって頂きたいと思います。

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