ほくろがとれる

 国民生活センターが、インターネット通販で購入した「ほくろがとれる」というクリーム「点痣膏」による事故情報が寄せられているとして、使用しないように注意喚起しています。SNS上の動画広告でこの商品を買った70代の女性が、顔のほくろに塗った直後から熱く焼けるような痛みを感じ、皮膚科を受診したところ熱傷で治療に1年以上かかるといわれたとか。


 ほくろだけではなくいぼやシミもとれると宣伝されているそうなので、一概には言えませんが、さすがにクリーム塗ってほくろ除去は無理だろうと思います。それでも、やっぱりほくろが長年コンプレックスになっている方は、藁をもすがるような気持ちで購入してしまうのかもしれません。


 国民生活センターのホームページには「事業者への要望」とあり「・重篤な皮膚障害等を起こすおそれがある『点痣膏』やそれに類する商品を日本国内向けに販売、あるいは個人輸入を代行する事業者は取り扱いを中止するよう要望します。」とありました。そういうものなのかどうかわかりませんが、ちょっと緩いですね。被害者が出るところに出ないと、メーカーや取扱業者が保証したり、罰されたりということにはならないのでしょうか。


 報道や国民生活センターのホームページでは、しきりに「海外製」と言われているのですが、どうしたって中国製か台湾製でしょう。こうした商品は具体的な出所をハッキリさせるべきだと思うのですが、どこに忖度をしているのか、曖昧な状況です。その割にはデンソーの件はしっかりメーカー名が出て叩かれているのですから、デンソーを叩くなとは言いませんが、同じような扱いにして欲しいものです。


 SNSを無料で利用させて頂いているのは、広告のお陰なのですが、それらの広告のあざといことと言ったらありません。そう思うのは私だけなのかもしれませんが、「逆効果なんじゃないの?」と思えるような広告も多々あります。でも、そうした沢山ある中で、自分の置かれた状況によっては刺さるものもあるんですよね。私自身も粗悪品をつかまされたことがないわけではありません。冷静になってみれば「どうしてあんなものを買ってしまったのか?」なんて思うのでしょうが、冷静にならないうちに購入出来てしまうのが通信販売の気を付けなければいけないところでしょう。「さすがにクリーム塗ってほくろ除去は無理だろう」なんて書いてしまいましたが、私も気を付けます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?