石川さゆりコンサート新春特別講演2025

 大阪は森ノ宮ピロティホールにて「石川さゆりコンサート新春特別講演2025」を観て来ました。「一度くらい生で『天城越え』を聴きたい」なんて思って、昨年関東のコンサートに申し込みましたたが、悉くはずれて、悔しいから1月4日の本講演の案内にも申し込んだら当たってしまったので当たってしまいました。ですので、正月から大阪旅行です。

 森ノ宮ピロティホールはもちろん初めてですが、そこらの市民会館と同じようなホールでした。ホールの駐車場に機材車両らしきトラックが停まっていたのですが、4tトラック1台だけだったので、「まさかカラオケでは、、、」と心配になってしまいました。

 スタートしてみるとピアノ、バイオリン、チェロ、ガットギターに歌という編成で一安心です。主役は黒いドレスで登場、着物姿しか見たことがなかったので、新鮮でした。紅白歌合戦で歌った「能登半島」で始まりましたが、その後の曲はちょっとわかりませんでしたが「ひとり酒」という曲が良かったです。後で調べてみたら「獨り酒」という感じでした。。昭和歌謡のカバーをやってくれて「日本全国酒飲み音頭」、「こまっちゃうナ」、「恋のバカンス」とよく知っている曲も歌ってくれて楽しめました。しかし、私の期待が大きすぎたのか、声量とか、声の張りとか若干物足りません。ですので、バックの演奏ばかり気にしていました。そんな感じで、第一部が終了です。

 20分の休憩をはさんで第二部は着物で登場です。ここからはカバーなしでご自身の曲を歌ってくれましたが、第一部とは豹変していました。曲に入り込んでいるというか、曲が憑依しているというか、なんともすさまじいパフォーマンスでした。MCを少し挟みましたが、昨年リリースされた「とこしえの旅」から、最後は「津軽海峡冬景色」から「天城越え」で終了です。アンコールかと思いきや、巨大な酒樽が登場し、鏡開きでした。樽酒は兵庫県丹波市は山名酒造の奥丹波で、コンサート終了後には我々にも小瓶をふるまってくれました。鏡開きの後に一曲歌って、残念ながら知らない曲でしたがそこで終了です。「津軽海峡冬景色」と「天城越え」が聴けて大満足でした。「飢餓海峡」も聴きたかったけど、贅沢を言ったらキリがありません。

 MCでは「歌をつくっています」「歌をつくってきた」と何度もお話されていました。いや、作るのは作曲家と作詞家なのでしょうが、それを自分のものにするために歌ってきたことを「歌をつくってきた」と言っているように感じられました。そういう意味でも何度も歌ったであろう「津軽海峡冬景色」と「天城越え」は圧巻でした。それこそ、おざなりに歌うなんて言うことはなく、前回よりも、前回よりもと良い歌を目指してこられた姿勢が「歌をつくってきた」という言葉に表されていたのではないかと思います。新年早々、良い歌を聴かせて頂きました。

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